バッテリーってなんで補水しなきゃいけないの!?

フォークリフトをお使いの皆さん、バッテリーフォークリフトには、精製水(蒸留水)の補水が必要なことはご存知でしょうか?

補水を怠ると、バッテリーそのものの劣化を早めてしまいます。厄介なことに一度劣化してしまったバッテリーは元に戻すことができません。さらには、補水をしても、液量が少なかったり、多すぎたりすると、劣化を早めてしまうため、適量を維持することが重要です。

今回は、精製水の補水の仕方とバッテリーのメンテナンス方法についてご案内いたします。

①【なんで補水をしなければいけないの?】

そもそもフォークリフトのバッテリーは自動車のものとは違い、重量も重く、日本製のものはもちろんのこと、海外製のバッテリーでも非常に高価なものです。フォークリフトを稼働させていると、バッテリー液が蒸発と電気分解を起こすことで減ってきてしまいます。

バッテリーメーカーが公表している寿命は、1200サイクルと言われており(1回放電・1回充電を1サイクル)1ヶ月間のうち20日間を稼働としたときに年数を換算すると5年(1日1サイクル)です。
5年という目安は、日々のメンテナンスを怠ると大幅に短くなってしまうこともあります。

以上のことを踏まえると精製水の補水は、バッテリーのメンテナンスの中で1番重要なことはお分かりいただけますでしょうか?より長くバッテリーを使用できるようにメンテナンス方法をご紹介いたします!

②【どうやって補水すればいいの?】

●バッテリー液量は適正量に保ちましょう!
全セルの液せんキャップを開け、赤色フロートの白線が落ち込んでいる場合は補水を行ってください。静かに精製水の補水を行い、赤色フロートが上昇し、白線が見えたらすみやかに補水を停止してください。

補水完了後は、液せんキャップを確実に閉じてください。車体によっては、一括補水装置がついているものもあります。その場合でもキャップが開閉できるものは開けて確認してください。
セル毎に、バッテリーの劣化状況、使用環境によって液の減り方が違うため、全セルを確認することで、異常の早期発見にもつながります。


※フロートの変形により正常な動きをしない場合があります。気付かずに補水した場合、液量過多となり漏洩することがあります。

補水前にフロートが正常に動くことを確認してください。補水する際に、水道水を使用される方がまれにいらっしゃいますが、必ず精製水を使用してください。水道水の成分の中には、不純物が入っていますのでバッテリーの極板の劣化を早めバッテリー寿命の短命化につながります。

液量が不足をしてしまうと、極板が露出し、極板の早期劣化を誘発、内部ショートを起こしバッテリー上部が吹き飛んだり、最悪の場合車両火災の原因となったりします。

逆に液量が多すぎてしまうと、液漏れにより床面への漏洩を起こし車両、床面を損傷させてしまいます。バッテリーの中には希硫酸が入っています。もし皮膚に付着した場合は直ちに大量の水で洗い流し、医師の診断を受けてください。ちなみに精製水は、ディーラーや量販店でお求めいただけます。

弊社には下記のような、補水を簡単にすることができる商品もございます。

補水を簡単にするバッテリーメンテナンスセットはこちら

こちらの商品は、精製水のバッグインボックス(別称:QBテナー)に直接装着でき、取り扱いも簡単なため、どなたでも手軽にメンテナンスを行うことができます。
ロングノズルと持ちやすいグリップ設計、全長2.5mのロングホースにより奥のセルまで簡単に補水することが可能です。過補水調整のためのスポイトがセットになっております。

さらにはさらには、こんな製品もございます。

精製水補充を容易にできるバッテリー補水ノズルはこちら

バッテリー式フォークリフトの精製水補充を容易にできる補水ノズルです。精製水箱に直接つなげて、あとは握るだけの簡単構造。ホースの長さは約4mです。

③【他にはどんなことに気を付ければいいの?】

●バッテリー本体の表面を常に清潔に保ちましょう!
汚れていると漏電してしまう可能性があります。バッテリー液を補充する際や気が付いた際に定期的に拭いてあげましょう。
※バッテリー上面を清掃する場合は、充電前に行ってください。また、静電気による火災を防止するために、湿った布で拭いてください。

●定期的に均等充電をしてあげましょう!
均等充電が良いと思って均等充電ばかりしている人も多数いらっしゃいます。均等充電のし過ぎはバッテリーを傷めることにもつながります。1ヵ月に1回などあらかじめサイクルを決め、均等充電を行いましょう。適切な均等充電を行うとバッテリーの比重の差、電圧のバラツキを補正してくれます。

④【まとめ】

バッテリーの補水についての重要性はご理解いただけましたでしょうか?定期的なメンテナンスを欠かさず行うことで、バッテリーの寿命を長持ちさせることができます。

今回はバッテリーのメンテナンスについて、ご紹介いたしましたが、弊社のレンタルサービスおよび中古車には、熟練のサービスマンがメンテナンスをしたバッテリー車の取り扱いがございます。是非、お気軽にお問い合わせください。

お問合せは下記よりお願いいたします。

ピー・シー・エス 埼玉営業所の向原がお送りしました。

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