【高揚高】2.5トンフォークでも2.5トン上がらない?フルフリー車の「減トン」と選び方

こんにちは!フォークリフト専門店のPCS(ピー・シー・エス)名古屋営業所です。

愛知・東海エリアで、物流・製造業・建設業をはじめ、日々フォークリフトをご使用の皆様、お疲れ様です。

「扱う荷物は2トンくらいだから、余裕見て2.5トンのフォークリフトを借りれば大丈夫だな!」

そうお考えの担当者様、少しお待ちください!

車両のトン数だけを見ると、十分な余裕があるように思えますが……
実は、2.5トンフォークリフトだからといって、すべての条件で2.5トンの荷物を持ち上げられるとは限らないんです。

高い位置まで荷物を上げられる高揚高仕様や、3段フルフリーマストなどを備えた車両では、標準仕様より最大荷重や許容荷重が小さく設定されていることがあります。
現場では、このような能力の低下を「減トン」と呼びます。

今回は、低い場所での作業と高いラックへの積み付けを両立できる「フルフリー車」の特徴と、
フォークリフトの手配を初めて担当する方が最も陥りやすい車両選定の落とし穴「減トン」についてわかりやすく解説します。

フルフリー車とは?

フォークリフトの前方にある柱状の部分を「マスト」といいます。

一般的なマストでは、フォークを上げていくとインナーマストも上昇し、車両全体の高さが高くなります。そのため、天井や梁、シャッターなどがある場所では、マスト上部の接触に注意が必要です。

フルフリーマストは、マスト全体を伸ばさずに、一定の高さまでフォークを上昇させられる仕様になっています。

特に3段フルフリーマストは、フォークを下げた状態のマスト高を抑えつつ高い位置まで荷物を持ち上げられるという特徴から、次のような現場で活躍します。

・天井や梁の高さが限られている倉庫
・シャッター付近での荷役作業
・高いラックへの積み付け
・重量物を高い位置まで上げる作業
・マストを伸ばせる場所が限られている現場

標準マスト車とフルフリーマスト車のフォーク上昇時の高さの違い

「低い場所を通りたい」と「高い場所まで荷物を上げたい」。
この2つの条件を両立しやすいことが、三段フルフリー車の大きな強みです。

マストの種類について詳しく知りたい方は、関連記事「ハイマスト?フルフリー?何が違うの?」もあわせてご覧ください。

2.5トンフルフリーはコンテナ内荷役で重宝!

海上コンテナ内で荷役を行う場合、フォークリフトには「入口を通過できること」と「コンテナ内で荷物を持ち上げられること」の両方が求められます。
その難しい条件も、フルフリーマストであれば両立できます!

このような場所で重宝されているのが、2.5トンクラスのフルフリー車です。

マスト全体を上昇させずにフォークを動かせるため、天井までの余裕が少ないコンテナ内でも荷役を行いやすくなります。

・コンテナ内に積まれたパレットの取り出し
・コンテナへの荷物の積み込み
・天井の低い倉庫や作業場での荷役
・シャッターや梁の下を通過する作業
・屋内外を行き来しながら行う荷役

コンテナから荷物を取り出し、そのまま倉庫へ運搬する現場でも、2.5トンフルフリー車は使いやすい選択肢です。
※三段フルフリーマストの場合はマスト自体の高さが高い場合もありますので、使用する車両の実寸を要チェック!

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フルフリー車の「減トン」とは?

フルフリー車の性能を十分に活かすために、あわせて知っておきたいのが「減トン」です。

フォークリフトには、「最大荷重」と「許容荷重」があります。

最大荷重は、基準となる荷重中心など、定められた条件で持ち上げられる最大の重さです。
一方、許容荷重は、実際の荷重中心や揚高、車両仕様などを踏まえて、その条件で持ち上げられる重さを表します。

実際に扱える荷重は、次のような条件で変わります。

・荷物の重量
・荷物の幅・奥行き・高さ
・荷物の重心位置
・荷重中心
・必要な揚高
・マストの種類
・アタッチメントの有無

たとえば、奥行きのある荷物は重心が車両から遠くなります。
荷重中心が前方へ移動するほど、フォークリフトの許容荷重は小さくなっていきます。

また、高揚高仕様や3段フルフリーマストでは、標準マストと構造や重量が異なります。
そのため、車種や仕様によっては、車両クラスとして表示されているトン数よりも最大荷重が小さく設定されます。

これが「減トン」です。

2.5トンフォークリフトでも最大荷重が2.5トンとは限りません

PCS名古屋営業所が保有する2.5トン三段フルフリー車にも、車両クラスと仕様上の荷重能力が異なる減トンした車両があります。

<PCS名古屋営業所保有 一例>

動力 最大揚高 最大荷重
ディーゼル 4,300mm 2,050kg
ディーゼル 4,500mm 1,550~2,000kg
ディーゼル 6,000mm 1,050kg
バッテリー 4,300mm 2,300kg
バッテリー 4,500mm 1,200kg
バッテリー 6,000mm 850kg

同じ2.5トンクラスでも、最大揚高やアタッチメントによって最大荷重は850kg、2,900kg、3,200kgと異なります。

たとえば、2トンの荷物に対して2.5トンのフルフリー車を選んでも、その車両の最大荷重が850kgや1,550kgであれば対応できません。
また、最大荷重が2,300kgの車両でも、荷物の奥行きがあると許容荷重が2トンを下回る可能性もあります。

そのため、車両のトン数だけを見るのではなく、実車の許容荷重表を確認して選定することが重要です。

▶[選定にお困りの際はお問い合わせください!]

荷重中心と揚高に応じたフォークリフトの許容荷重表

左右共に2.5トンフォークリフト(02-8FD25)
左は三段フルフリーマストのため、減トンされた許容荷重となっている

「荷物の重さより、車両のトン数の方が大きいから大丈夫!」とは判断できないんですね。

フォークリフトの最大荷重と許容荷重については、「フォークリフトが本当に持てる荷物の重さは?」で詳しくご紹介しています。

高く、重い荷物を扱うなら3.5~5.0トンクラス

2.5トンフォークリフトは、「汎用機」としてあらゆる荷役に重宝されています。
しかし、ある程度の重さがあるものを高い位置まで持ち上げる場合は、減トンを見込んだうえで、必要な許容荷重を確保できる車両を選ばなければなりません。

そこで選択肢になるのが、3.5トン~5.0トンクラスの三段フルフリー車です。

PCS名古屋営業所が保有する3.5tから5.0tの3段フルフリー車

3.5~5.0トンクラスまで選択肢を広げることで、高揚高・フルフリー仕様による減トンを考慮しながら、必要な荷重能力を確保しやすくなります。

  • 重量物を高いラックへ格納したい
  • 高揚高と荷重能力の両方が必要
  • 3.5t車では許容荷重が不足する
  • 低い入口を通過したあと、高所で作業したい
  • 車両を入れ替えずに複数の作業へ対応したい

ただし、大きな車両を選べば必ず解決するわけではありません。

車両が大型になるほど、車幅、全長、旋回半径、車両重量も大きくなります。
作業場所の通路幅や床の耐荷重、搬入経路まで確認したうえで、現場に合った車両を選ぶことが重要です。

<PCS名古屋営業所保有の3.5~5.0トンフルフリー車 一例>

車両クラス 動力 最大揚高 許容荷重
3.5t ディーゼル 4,500mm 3,200kg
3.5t バッテリー 4,500mm 2,700kgまたは2,900kg
4.5t ディーゼル 5,000mm 3,950kg
5.0t ディーゼル 5,000mm 3,200kgまたは4,600kg

▶[選定にお困りの際はお問い合わせください!]

車両選定時に確認したいポイント

フルフリー車を選ぶ際は、少なくとも次の条件を確認します。

  • 荷物の重量
  • 荷物の幅・奥行き・高さ
  • 荷物の重心位置
  • 必要な揚高
  • 入口・シャッター・天井・梁の高さ
  • 作業場所の通路幅

特に荷物の奥行きと必要な揚高は、許容荷重を判断するうえで欠かせない情報です。
「3トンの荷物」だけではなく、荷物の寸法や、どの高さまで持ち上げるのかもあわせてご相談いただければ、安心してお使いいただける1台をご提案いたします!

▶[選定にお困りの際はお問い合わせください!]

高揚高フルフリー車のレンタルはPCSへ

「高いラックまで届く車両が必要」
「減トンを考えると、何トン車を選べばよいか分からない」
「3.5t車では能力が足りるか不安」
「入口の高さと必要な揚高の両方に合う車両を探している」

そのようなときは、ぜひフォークリフト専門店のPCSへご相談ください。

PCS名古屋営業所では、最大揚高4500~5000mmの3.5トン~5.0トンクラスをはじめ、3段フルフリー車を幅広く取り扱っています。

荷物の重量や寸法、必要な揚高、作業場所の高さなどを確認し、減トンを考慮したうえで、現場に適した車両をご提案します。

低い場所で使いやすいだけではなく、高い位置まで荷物を持ち上げられることがフルフリー車の魅力。
「借りた車両では荷物が持ち上がらなかった」というトラブルを防ぐためにも、PCS名古屋営業所の3.5~5.0tフルフリー車をぜひご検討ください。

ピー・シー・エス株式会社 名古屋営業所
〒485-0084 愛知県小牧市入鹿出新田1280-1
📞 TEL:0568-68-8288

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