フォークリフトの燃費について

今回のブログはエンジン式フォークリフトの燃費(燃料消費量)についてお届けいたします。
エンジン式フォークリフトを使用、維持管理するのにかかる
フォークリフトの経費(ランニングコスト)は、法定点検費用(年次検査、月次検査)、
修理費用、消耗品、燃料、油脂類などがありますが、
フォークリフトを使用する上で一番分かりにくいのが燃料費(燃費)ではないでしょうか。

フォークリフトメーカーのカタログには
エンジンの型式やエンジン総排気量などの記載はありますが、
フォークリフトの燃費(燃料消費量)の記載はありません。
カタログに記載されているのは燃費(燃料消費量)ではなく、
従来車と比較して燃費が何パーセント減少したことや燃費が向上してることだけで、
これでは具体的な燃費が分かりづらいと思います。
フォークリフトの稼働状況によってはフォークリフトの燃費は大きく変動しますので、
フォークリフトメーカーは独自の作業サイクルパターンを使用して、
独自の燃費を算出しているようです。

まずは、あるメーカー独自の作業サイクルパターンの内容を記載します。

1.)A地点からB地点で負荷走行(機種別最大積載荷重を搭載)
2.)B地点で負荷状態のままマストを上昇・下降
3.)B地点からA地点まで負荷走行
4.)A地点からB地点まで無負荷走行(積載物なし)
5.)B地点で無負荷状態のままマストを上昇・下降
6.)B地点からA地点まで無負荷走行
  以上で1回の作業サイクルとしています。
  (A地点からB地点の距離は30m)

上記の作業サイクルパターンの算出方法をもとに
あるフォークリフトメーカーが独自に算出したデータを記載します。
また、フォークリフトメーカーは各車種でガソリン車とディーゼル車があるため両方を記載します。

・1.0トンディーゼル車  1時間当たり 2.4㍑~3.3㍑
・1.5トンディーゼル車  1時間当たり 2.5㍑~3.6㍑
・2.0トンディーゼル車  1時間当たり 2.6㍑~3.6㍑
・2.5トンディーゼル車  1時間当たり 2.7㍑~3.8㍑
・3.0トンディーゼル車  1時間当たり 2.9㍑~3.9㍑

・1.0トンガソリン車   1時間当たり 2.3㍑~3.8㍑
・1.5トンガソリン車   1時間当たり 2.4㍑~4.0㍑
・2.0トンガソリン車   1時間当たり 3.7㍑~4.2㍑
・2.5トンガソリン車   1時間当たり 3.9㍑~4.5㍑
・3.0トンガソリン車   1時間当たり 4.1㍑~4.7㍑

注1.フォークリフトの作業時間内における実稼動時間は、
  一般的に50~60%とされていますので、
  55%での稼働率で燃費を算出しています。
注2.排気量の違いにより燃費が違いますので一般に売れているエンジンで記載しています。
注3.クラッチ車、オートマ車(トルコン車)による違いがあります。
  (一般的にはクラッチ車の方は燃費が良いようです)
注4.作業されているオペレーターの技能により燃費は変動します。

本日のブログは本社営業所石川がお届けしました。

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