短命なフォークリフトのスターター|ピーシーエス
エンジン式のフォークリフトに乗られているかたには、ドキッとする嫌なタイトルですね。
悪気はまったくありません。ごめんなさい<m(__)m>
さて本題に入ります。
自動車にお乗りのかたはもちろん、エンジン式のフォークリフトに乗られているかたなら
当然のことですが、まずはキースイッチをオンにしてエンジンを始動させます。
ではなぜキースイッチをオンにするとエンジンが掛かるのでしょうか? </br>
エンジン始動用のバッテリーが装着されているから?
それだけでは不十分ですね。
正確にはエンジンを始動させるスターター(セルモーター)にバッテリーからの電流が流れて
スターターのピニオンギヤが飛び出し、
エンジンのリングギヤ(フライホイール)を押し当てながら回転し、
クランクシャフトを回すことで、内燃機関であるエンジンが始動をするといった仕組みです。
これはフォークリフトも自動車も同じです。
ということで、スターターとは
内燃機関を用いる自動車やフォークリフトにはなくてはならない存在なのです。
ちなみにフォークリトに使用されているスターターはこんな形をしていて、
自動車用のスターターと同じです。
さてそろそろタイトルにある「短命なフォークリフトのスターター」についてお話します。
わたしはかつてフォークリフトとは
ゆかりの無いネッツトヨタという自動車のディーラーでメカニックをしていましたが、
そこではめったにスターターの故障にお目にかかる事はありませんでした。
そして今、フォークリフトの修理を受ける立場にいますが、
これがまたスターター不良が原因のトラブルが
多いこと多いこと・・・
もちろんフォークリフトだけ壊れやすいスターターを使用しているということはありません
それなのになぜ、
自動車よりもフォークリフトの方がスターターのトラブルが圧倒的に多いのか・・・
理由は簡単
エンジンのスタートとストップの回数が多いからです。
フォークリフトは自動車と違い、
長距離を走ることはなく、一つの作業が終わるたびにエンジンを切って
また作業があればエンジンを掛けるの繰り返し。
となるとフォークリフトをお使いで、多いお客様では一日に20回30回は当たり前のように、
エンジンのスタートとストップを繰り返していることになります。
自動車だとどうでしょうか?
私の場合、通勤に使用しているものの、朝エンジンをかけ会社に着いたら
止める。また帰るときにエンジンを掛けて自宅に着いたら止める。
ちょっとコンビニでアイコス(火を使わない
タバコのこと♪)を買って帰ったとしても、一日のスターター使用回数は3回。
私の例で単純に比較するなら、フォークリフトのスターターは自動車のスターターに比べ、
寿命が約十分の一ということになってしまいます!
そんな、酷使されるフォークリフトのスターターも壊れてしまったら、修理が必要になります。
オーバーホールという手段もありますが、作業工賃を考えるとスターターごと交換されるほうが
手間が少なく、修理によりフォークリフトを使えない時間が短くて済みます。
ちなみに分解するとこんな感じです。
ですがっ!!
メーカー純正部品を使用すると、
2トンフォークリフトのスターターアッセンブリーの価格は約10万円前後。
結構な金額に目を丸くされるお客様もめずらしくありません。
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コスト削減といえば、フォークリフトの特定自主検査も
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いただいておりますが、こちらの話題はまた別の機会にでも。
本日のブログは文中でも登場した、最近タバコをアイコスに切り替えてから
気分はすっかり禁煙達成の
本社サービス二課内藤がお届けしました。