【フォークリフト事故事例】フォークが折れた!

お客様のところで活躍しているフォークリフトのフォーク(ツメ)が折れました。
フォークリフトのツメは、最大積載荷重の3倍以上の荷重に耐えるように設計されています。
このツメが折れることは、とても珍しいことです。折損事故の発生状況と原因を見てみましょう。

フォークリフト フォーク(ツメ)折損事故
フォークリフト フォーク(ツメ)折損事故

【車両】
02-7FD45 4.5トン ディーゼルフォークリフト フォークシフター付
年式:2007年製
爪長:2,400㎜

【事故状況】
荷重:3,000㎏ 奥行き:2,500㎜の部品を積載中に右爪が根元から折損。

【使用環境】
通常は積載物:2,000㎏/奥行:1,480㎜と1,670㎜の部品を1日140回、
往復約200mの置き場まで配送。路面状態悪く振動及び傾斜も有り。
さらに、2日に一回、3,000㎏/奥行:2,500㎜のものを積載する。(過積載)

【原因】
過積載、および積載状態での長距離走行(段差あり)振動による疲労蓄積
事故時に積載していた3,000kg 奥行き:2,500㎜の積載物は、
使用フォークリフトの許容荷重を超えていた。
更に、凹凸の多い路面を積載状態で長距離移動し、
振動による疲労が蓄積していた。

原因は過積載しながらの走行による振動疲労の蓄積でした。

過積載はフォークリフトのツメだけでなく、あらゆる部分に無理がかかる、とても危険な行為です。

しかし待ってください。
このフォークリフトは4.5tフォークリフトですから、3,000kgなら許容荷重の範囲内では?

いえいえ違います。
4.5tフォークリフトが本当に4.5tの荷物を積載できるのは、
とても限られた条件下にあるときだけなのです。

その条件とは、
フォークの根元から荷物の重心までの距離が600mm以内のとき、です。
この600mmのことを、基準荷重中心といいます。

基準荷重中心は、1トン未満のフォークリフトで400ミリ、
1~5トンで500ミリまたは600ミリ、5~15トンで600ミリ、15~24トンで900ミリ、
24トン以上で1200ミリとJIS規格で定められています。
この基準荷重中心よりも実際に積載する荷物の重心が内側(フォークの根元寄り)にあるときのみ、
フォークリフトは最大積載荷重を発揮できるのです。

この事故の場合、荷物の奥行きは2,500mあり、重心を半分の1,250mmの位置にあると仮定すると、
その位置での許容荷重は約2,800kgとなります。よって3,000kgでは積載オーバーとなるのです。

許容荷重を決めるポイントは、荷物の重心位置だけではありません。
路面の凹凸や傾斜の条件が悪いと許容荷重は下がりますし、
フォーク以外のアタッチメントを装着している場合には、
アタッチメントの重さの分だけ許容荷重は減ることになります。
また装着されているマストの高さが高くなるほど、許容荷重は減っていきます。

フォークリフトの許容荷重について意識して作業をされていますか?
重心位置(ロードセンター)による許容荷重の変化を荷重表で確認したことはありますか?
必ず、荷重表を用いて許容荷重の範囲内であることを確認の上、作業してください。

ご参考までに、4.5tフォークリフトの荷重表はこんな感じです。

フォークリフトの荷重表

フォークリフトの許容荷重に関して疑問などございましたら
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