トヨタフォークリフト エンジンを始動すると警告音が鳴るときの対処方法とは

トヨタフォークリフトをお乗りのかたで、こんな経験をされたかたはいらっしゃいませんか?
いつも通りエンジンを始動させたら、「ピー」という警告音が鳴りフォークリフトが動かなくて
思わず故障かな?なんてビックリしたことは?

じつはこの症状は故障でもなんでもなく、
れっきとした安全装置が作動している証拠なんです。

では、どのような時に「ピー」という警告音が鳴るのか?
また鳴ってしまったときはどうすればいいのか?
今日はその対処方法について簡単にご説明さしあげます。

オペレーターがシートに正しく座っていないと、
シートの裏側に取り付けられているセンサーが
感知し、「ピー」という警告音を鳴らしオペレーターに正しく座るように促します。

この安全装置をトヨタフォークリフトでは「OPSシステム」と呼んでいます。

◆OPSシステム(Operator Presence Sensing)
O・・・Operator 機械を操作する人
P・・・Presence 存在すること、いること
S・・・Sensing  感知・計測

・走行OPS機能(トルクコンバーター車のみ)
走行中にオペレーターがシートから離れると、
OPSランプを点灯させるとともに
1秒間「ピー」という警告音を鳴らし、2秒後に走行を停止させます。

・荷役OPS機能
荷役操作中にオペレーターがシートから離れると
走行OPS機能同様、OPSランプを
点灯させるとともに1秒間「ピー」という警告音を鳴らし、
2~4秒後に荷役動作を停止させます。

160114_1

走行中にオペレーターがシートを離れてしまったり、
車両から身を乗り出して荷役操作をすることは
大変危険なことですよね!
そうすることで起こりうる事故を未然に防ぐための大事な安全装置なのです。

このOPSシステムを搭載している車両には
このようなステッカーが貼られているので確認してみて下さい。

160114_2

では、この警告音が鳴ってしまったらどのような対処方法をとれば良いのか?

・警告音が鳴り、2秒以内なら正しくシートに座り直せば警告音は消え、
通常の作業が出来ます。

・警告音が鳴り、車両が停止もしくは荷役作業が不能になってしまった場合は、
走行レバーをニュートラル(中立位置)にもどし、
荷役レバーから手を離し中立位置にしてから
正しくシートに座り直せば、通常の作業ができる様になります。

警告音が鳴ってしまうと、一瞬ビックリしてしまうと思いますが、
そんな時こそそっと静かに心を落ち着かせて、
「安全第一」とつぶやいてみてはいかがでしょうか?

また、正しく座っていてもOPSランプが消灯しない場合や、
逆にシートから離れていてもOPSランプが点灯しない場合は
OPSシステムに何らかのトラブルが考えられるため、
速やかにかかりつけのサービスショップにご連絡してください。
もちろん、ピー・シー・エスでも対応できますのでお気軽にお問い合わせしてください!

本日のブログは本社サービス二課の内藤がお届けしました。

151228_5