フォークリフトのこんな所が壊れてる!第4弾!!

当社は建築現場、倉庫、イベント設営現場等、
様々なところにフォークリフトを出庫しています。
使われ方も様々です。

お客様のもとからご返却されるフォークリフトについては
予想もしないところが破損している場合があります。

今回も返却されたフォークリフトの破損箇所についてご紹介します!

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さてこのフォークリフトを入庫点検表に沿って入庫点検を開始します!
今回のフォークリフトは
エンジンが掛らなくなってしまい現場から引き取りました。

かなりの汚れ具合です。。コンクリートも付着しています(-_-;)

まずは外見を眺めて破損個所は無いかと目を凝らして点検をしていきます。
「よし、よし、指差し呼称!」
いたるところが破損しています。メモメモ。

外見の状態を確認し、今度はエンジンが掛らない原因を探るために
ボンネットを開けまーす。「ガチャ」

ん??。。。。。あれ??・・なんだこれは!!??
バッテリーの端子が溶けてしまっている!!

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どうしてこんなに溶けてしてしまったのか??と
びっくりしながら、破損個所の写真をパシャリ!

バッテリー端子がこれだけ溶けるほどの高熱が発生するということは
エンジンに相当の負担がかかっているのだと思いながら点検を進めていると、、

なんと、ラジエターに風をおくるファンがバラバラに壊れていました!

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ラジエター上部のカバーに置いていた荷物(工具、異物等)が
隙間から侵入、落下してファンを破損させてしまったと思われます。。

ラジエターに風を送れないとエンジン内部を冷却する冷却水が
高温のままで循環されてしまい、エンジンが冷やされずに
最悪は焼き付きを起こしてしまいます。

ファンが破損していたので、次はエンジン内部の状態を確認していきます。

・エンジンオイルは入っているのかの確認をする為に、
オイルパン(オイルを溜めておく所)を外してみます。
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エンジンオイルが少量しか入ってなく、オイルを吸い上げる装置
「オイルストレーナー」に炭化したオイルが付着してしまっています。

これではエンジンオイルがエンジンに循環していかないですね。。

「エンジンヘッドカバー」を外し、「シリンダーヘッド」も外しました。
なんとエンジンオイルが炭化して固まってしまっています!
相当な高温だったことがわかりますね。

冷却水が通る通路もふさがってしまっています。
これではエンジンが冷却されません。。

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「シリンダーヘッド」を外したら、ピストン4個が上下運動をする
「シリンダーブロック」が出てきます。
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異常がないか確認をすると、ピストンの上部が欠けてしまっていて
しかもシリンダーに縦の傷がついてしまっています。

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これではピストンの上下運動に負担がかかってしまい、

セルモーターでエンジンを始動する時に高電流となり、
バッテリー端子への配線も高熱になり
バッテリー端子が溶けてしまいました。

エンジンが高温により冷却水が蒸発して無くなってしまい、
エンジンが高温状態になり焼き付きを起こしてしまっていました。

この様な状態になってしまった原因は
冷却水を冷やすファンの破損によるものです。

このファンを保護する為にラジエターの上部には
カバーが装着されています。

カバーを変形、破損させてしまうと、
出来た隙間から異物が侵入しファンを破損させてしまいます。

カバーの上には荷物等を置かないようにすることが大切ですね。

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もし破損させてしまった時には速やかに交換をしてあげることにより
トラブルを未然に防いでいきましょう。

皆さん、自分の体と同じくらい、
フォークリフトも丁寧に扱って下さいね(;O;) 切実なお願いです。。

お客様に安心してフォークリフトをお使いいただく為に
日々点検整備を行っています!
お客様からのご注文をいつでもお待ちしております。

お気軽にお問い合わせください!

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本日のブログはサービス一課 年末散髪に行き家族から
カッパみたいになったと言われている
田名の無名エアーギターリスト大井がお送りしました!

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