ハブベアリングのグリス交換をしました!

フォークリフトには、ハブと呼ばれる部品があります。
まずは簡単にハブの説明をしたいと思います。
ハブとは、タイヤのホイールを車両と固定する部品のことで
走行時にはタイヤと共に回転します。
ハブの中心部には回転をスムーズにし、車両の荷重を支える為に
ベアリング(ハブベアリング)が使用されています。

今回は、このハブベアリングの潤滑に必要なグリスの交換作業の
お話をさせて頂きます。

このハブベアリングのグリスも長く使用していると劣化していき、
そのまま使用し続けると潤滑不良を起こし
ベアリングの破損などの不具合が発生することもあるので、
そうなる前に定期的なグリス交換が必要です。

では、そんなハブベアリングのグリス交換はどのような工程でなされているか
ご説明したいと思います。
(今回、作業したのはトヨタフォークリフトの後輪のハブになります。)

①後輪を地面から浮かすためジャッキアップして、タイヤを取り外します。
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②ハブの中心にあるキャップを取り外し、ナットとハブベアリングを取り外して
ハブを取り外します。
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③取り外したハブベアリンの古いグリスを綺麗に洗浄します。
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このとき、ハブベアリングにサビや損傷などが無いかも確認しながら
作業を進めていきます。
サビや損傷などがあった場合は再使用せずに新品のハブベアリングに交換します。

このハブベアリングは問題がありませんでしたので再使用します。
洗浄したハブベアリングがこちらです。
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④ハブの中にある古いグリスもサビや損傷がないか確認しながら
綺麗に洗浄していきます。
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⑤洗浄したハブベアリングに新しいグリスを充てんします。
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⑥新品のハブシールを取り付けて、ハブ内部にも新しいグリスを充てんして
取り外した順番に取り付けていきます。
ここで重要な作業であるナットの締め付け調整を行います。
このナットの締め付け調整をしっかりやらないと、
ハブベアリングの破損や焼き付きなどの不具合を起こし、
最悪の場合は走行中にハブが外れるなど重大な事故につながることがあるので
慎重に作業します。

⑦ナットの締め付け調整が終わったら、ナットの緩み止めの割りピンをして
最後にキャップを取り付ければ完了です。

ハブベアリングは車両の荷重を支える重要な部品なので
作業ミスをすると走行中の重大な事故につながる可能性があります!!

でも安心してください!!ピー・シー・エスの熟練サービスマンが
安心・安全にお客様のもとで作業させていただきます。

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フォークリフトのプロ集団ピー・シー・エスにお気軽にお問合せください!!

本日のブログは、埼玉営業所の茂呂がお届けしました。

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