住友フォークリフトのエラーコード
今日は住友フォークリフトのエラーコードについて少し書かせていただこうと思います。
住友フォークリフトとは
住友フォークリフトというと国内での販売シェアは約5%(2013年)と圧倒的な勢いを誇る豊田自動織機や先日ユニキャリアとの合併を発表したニチユMHI、根強い人気があるコマツフォークリフトに押され、国内での販売シェアは伸び悩んでいると言わざるを得ないでしょうか・・・。
しかし世界的にみると住友フォークリフトの正式な社名は「住友ナコマテリアルハンドリング」といい、アメリカ最大手のハイスターエールのブランドなのです。
なので、住友フォークリフトのお使いのかたも落ちこむ必要はありません(?)
なんと世界シェアは日本の豊田自動織機、ドイツのキオングループ、日本のニチユMHI、ドイツのユングハインリッヒに続いて第5位なのですから!
(それでもやっぱり1位は豊田自動織機さんですね)
さて今日の本題ですが、そんな日本では希少価値が高いとも言える住友フォークリフトをお使いのかたへ、出たら思わずビックリしてしまうエラーコードについて簡単にご説明したいと思います。
住友フォークリフトのエラーコード
そもそもエラーコードって何?という方へ。
エラーコードとはフォークリフトにトラブルが発生した際に、メーターパネルにどこが悪いというコードを表示させる機能があります。
その表示されたコードをエラーコードといいます。
そして私たちのようなフォークリフトの修理業者が、表示されたエラーコードを頼りに、修理を進めていくわけです。
人間にもエラーコードがでたらいいのになぁなんて、40歳を目前にして考えてしまう今日この頃。
ただし、このエラーコードはフォークリフトメーカーで各社異なるため、今日は住友フォークリフトの現行型リーチフォークリフト
「QuaPro-R」についてご説明差し上げます。
この車種の場合、エラーコードは頭にアルファベット1文字、その後に数字で2文字の全3文字で表示されます。
頭のアルファベットが異常個所の大枠を示し、数字2文字でさらに詳細な異常個所を指し示します。
簡単に下記の様にまとめさせていただきます。
◆アルファベットが示す異常個所
- A・・・走行関係
- B・・・パワーステアリング関係
- C・・・荷役関係
- E・・・充電関係
- F・・・その他
- G・・・ディスプレイパネル関係
(お気づきですか?Dからはじまるエラーコードがないことに・・・。なぜ無いのかはご想像におまかせします)
さらに、アルファベットに続く数字2文字で詳細な異常個所を特定してくれます。
エラーコード エラー名称 車両動作
(例) A11 走行モーター速度センサー異常 走行不可、サスロック制御不可
じつはエラーコードの検出条件にはさらに細かい条件があり、例えばエラーコードA11が表示される条件は、ただ走行モーター速度センサーに異常が検知されただけではなく、
「アクセルレバーの速度指示が5km/h以上なのに速度が2Km/h以下が継続」された場合のみ、異常とみなしエラーコードとして表示するようになっています。
これは、ちょっとしたことですぐにエラーコードが表示されると、使っているオペレーターさんが不安がってしまうからでしょうか?
そして、一度表示されたエラーコードは、キーをオフにしたりバッテリーコードを抜き差しすることで表示が消えてしまうことがありますが、
じつはアワメーターがいくつの時にどのエラーコードが表示されたという記録は、いつまでも残っています。
どうすればエラーコードは消えるのか?それはもちろん異常と検知されてしまった箇所をちゃんと修理して、リセットすることでそのエラーコードを消すことができるのです。
とはいえ、エラーコードはどこが異常かは伝えてくれますが、なぜ悪くなったのかまでは教えてくれません・・・
ここから先はプロの出番ですね。
ということで、住友フォークリフトにお乗りのかたも、そうでないかたもメーターパネルに見慣れない表示が出てしまったときは、あせらずエラーコードを控えてかかりつけの修理業者に連絡してください。
その際にさきほど控えたエラーコードをお伝えすることもお忘れなく。
かかりつけの修理業者がなければぜひ、ピー・シー・エスまでご連絡ください。
みなさまからのお問い合わせを心よりお待ちしております。