フォークリフトのエンジンの調子はどうですか?
皆さま今ご使用されているフォークリフト(ディーゼルエンジン車)で最近
「黒煙が多くなってきたかな~?」 「パワーがなくなってきたかな~?」
と感じることはありませんか。
もしかすると、どこかに不具合がありメンテナンスを行う必要があるかもしれません。
様々な原因が考えられますが主に下記3項目が挙げられます。
1)吸入空気量の不足
・ディーゼルエンジンは構造上、エンジン内に吸入された空気が燃料と一緒にシリンダー内に入り
ピストンで圧縮され得た熱で燃料に着火する働きをしています。
エアクリーナーが詰まりを起こしていると適正な吸入量が得られず、
不完全燃焼となり黒煙の原因の一つとなります。
その為、エアクリーナーも重要な部品の一つとなりますので、
定期的もしくは使用現場状況などを考慮し点検・清掃・交換を行う必要があります。
ピー・シー・エスでは、定期的な点検・清掃を行っております。エアクリーナーの汚れ詰まりは
目に見えない部分もありますので1000hで交換作業を行うようにしています。
(あまりにも汚れが酷い場合は短い期間でも交換をしています。)
◆実際に使用状況が過酷な現場から戻ってきたエアクリーナーを外し清掃してみます。
エアクリーナーケースのカバーを取り外します。
エアクリーナーを取り出します。凄っ!\(◎o◎)/!
エアクリーナーの清掃はつぶれない程度に叩いて埃を落とす。
(あまり綺麗にはならないですが・・・^^;)
エアブローが出来るようでしたら空気の入る方向とは逆側からエアブローしましょう。
さらに凄!!こんなに詰まってる~!!\(◎o◎)/!
これでは、綺麗な空気が適切な量を吸入できないですね。
2)燃料の供給状態の不具合
・燃料の供給量が適正量以上になってしまうと不完全燃焼となってしまい、
燃えカスとなり黒煙となって排出されます。
供給量は噴射ポンプによって調整されているので、黒煙が出るようになってきた場合、
噴射ポンプの確認・点検を行なう必要があります。
・燃料噴射のタイミングが、早過ぎても・遅過ぎても燃焼不良となってしまい黒煙の原因となります。
燃料供給のタイミングは、噴射ポンプ・タイマーで制御されており、
正常に作動しているかどうかの確認・点検を行う必要があります。
・燃料供給のタイミングに問題が無くても、
ノズルからの噴霧状態が悪く均一に噴霧されなかったり、噴霧された燃料の粒状が大きい状態だと
粒の中心まで燃焼出来ず不完全燃焼となり黒煙の原因となります。
噴射ポンプのノズルも確認・点検を行う必要があります。
3)燃料圧縮力不足
・燃料はシリンダー内で吸入された空気と一緒にピストンで圧縮しており、
シリンダーとピストンの隙間から圧縮漏れを防ぐ為、ピストンリングが設けられて
いますが外周面との当たり不良や摩耗によってノッキングや不完全燃焼となり黒煙の原因となります。
シリンダーやピストンリングの点検、またはエンジンのオーバーホールが必要となってきます。
2)3)のような点検・整備は、特殊工具や専用の計測機器が必要となってきますので、
お困りのことがありましたらお気軽にピー・シー・エスへお問い合わせください。
本日のブログは本社サービス一課 中年だけど動きが機敏な山口がお届けいたしました。