フォークリフトのサヤの材質

本日のブログは2/15(日)に行われた青梅マラソンでヘロヘロになっている寺窪がお届けいたします。

フォークリフトにはさまざまなアタッチメント、オプションが用意され、便利な反面、
適性な使用方法を知らないと思わぬ事故につながりかねません。
オプションの中でよく使用されるものにサヤがあります。
本日はサヤの正しい使用方法や材質についてご紹介したいと思います。

刀を収める長い筒のことをサヤと言いますが、同じように備え付けのツメ(フォーク)にかぶせてフォーク長を延長するために必要なものです。
用途としてはツメ(フォーク)では長さが足りないときや、一度に荷物を運びたいときなどに使います。

サヤ

サヤの材質は一般的にSS400という鋼材が使われていることが多く、これは日本工業規格における鋼材の規格で
材料記号SSで表示されSS材とも呼ばれています。特にSS400は流通量が多く、鉄鋼材料の中でも代表的な存在です。

厚みはツメにかかる荷重によって変わり、6㎜の鋼板や9㎜の鋼板が使用されることが多いようです。
これが溶断 ⇒ 曲げ加工 ⇒ 溶接 ⇒ 組立という手順でツメにかぶせる形に整っていきます。
また、サヤの強度はJIS規格(D6027:2011)に詳細が明示されていますので規格に準じたサヤフォークを
使用してください。

次に、サヤを使用する際に注意していただく点をご紹介いたします。
ご存知のようにフォークリフトは重量物の積載を高所で行う上、まわりに人がいる場合もあり危険がいっぱいです。必ず守ってください。

①サヤはツメ(フォーク)にかぶせるため中身は空洞になっているため、使用するサヤとツメの関係が以下の通りに規格(前該JIS規格)されています。
L(サヤ) ≧ 0.6×ツメ  ⇒ 1820㎜のサヤを使用したい場合 1820㎜×0.6=1092㎜となり、1092㎜以上のもとのツメの長さが必要になります。
つまり「1070㎜のツメには1820㎜のサヤをかぶせると危険です!」 ということになります。

②サヤがツメ(フォーク)から外れないようにしっかりとピンを差込、ロックを確認してください。

③先端部は空洞になっているため、しゃくったり、空洞部分だけに力が加わらないようにしてください。

④もとのツメ(フォーク)の許容荷重(荷重中心に注意!)を超えた積載物を持たないようにしてください。

⑤使用前にはサヤ本体にサビや曲がりなどの劣化がないかを確認してください。

いま、お客様とのお打合せで安全やコンプライアンスがもっとも多い関心事です。
安全にまた安心して作業をするためにフォークリフトに関わることでわからないことは、
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