安全な作業の第一歩は足元から!
日々、物流現場を支えてくれているフォークリフトですが、
そんなフォークリフトのタイヤ交換やブレーキ修理など
整備を行うさいの支えとして無くてはならない台木の「バタ角」
少々地味なお話ですが、今回フォークリフト用として
とてもよいバタ角を新調できましたので紹介させていただきます。
そもそもバタ角って何?と思われるかもしれませんね。
建設現場などでコンクリートを打つさいに型枠の補強などに使用され、
「端に使う」ということから「端太(ばた)角」となったとも言われているようです。
その他にも重量物の下敷きや仮置きのさいの枕木としても使われたりしているようです。
とても重量のあるフォークリフトを支えるために使われるので同様にバタ角と呼んでいます。
さて、今回フォークリフトのバタ角に採用したのは樺桜(カバザクラ)です。
耐摩耗の優れていて硬さもあり、
いろいろな方向からの外力や急激に荷重がかかっても耐えることが出来ることから
体育館の床板に使用されたり、家具やベビーダンスにも使われています。
その昔、0系新幹線の絶縁体としても使われていたそうです。
送られてきた材木です。
天然木のため節や割れなどを避けて、安定したバタ角として使用できるところだけを切出しています。
切出し完了です!
木口を整えるため切り出した木片です。この薄さでも割れず強度が高いのが分かります。
切り口が非常にキレイでつやがあります。体育館の床や家具に使われているのも納得です。
しかし、バタ角として使用するには滑ってしまう恐れがあるので、
表面はあえて丸太から切り出したラフカットのままです。
乾燥による割れを防ぐために切り出したバタ角を油に漬け込みます。
漬け込むだけでは中までは浸透しないようですが、
フォークリフトのバタ角として乾燥による割れを防ぐ分には十分だと思います。
先ほどの木片で試してみたら、思いのほか染み込みました!
さまざまな大きさのフォークリフトに対応するため、
ベースとなるものと高さの微調整するバタ角を用意しています。
早速、フォークリフトを持ち上げてみました!
きしみもなく一点に荷重がかかっても少し跡がつくだけで非常に安定感があります!
フォークリフトの下に潜り作業を行うことも多々あります。
安全の確保という点でもしっかりとした機材を使うことが大切ですよね。
私たちが使う工具や機材も、
皆様が使うフォークリフトも万全の状態でなければ事故につながってしまいます。
始業前点検、定期点検を行って、フォークリフトの性能を維持していきましょう。
今回も最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。
神奈川営業所の久保田でした。