フォークリフトの修理おまかせください!!!

皆さま、お使いのフォークリフトの調子はいかがでしょうか?
今回はお客様車両においてエンジンが掛からなくなってしまった
車両の故障探究について書きたいと思います。

こちらの車両は
三菱のガソリンフォークリフトでキャブレター仕様の古い車体です。

ここでは点火系統が悪くて
エンジンがかからなかったと分かった後の故障探究を書きます。

こちらが点火系統の部品一覧になります。

画像①

右上の物がプラグコード、左上の物がスパークプラグ、
下にあるのがディストリビュータになります。

①まずプラグコードを外しそこにスパークプラグを取付け
その先端をアースに近づけ火花が飛ぶかを確認します。

画像②

するとどのプラグも火花が飛んでいませんでした。(゜o゜)
②ではスパークプラグ見てみます。

画像③

左が新品、右が付いていた物です。
見比べると一目瞭然ですが電極の隙間が新品に比べ広いですね。

これは電極が消耗により減ってしまった事による物です。
この状態では良い火花は飛びませんので交換した方が良いです!

スパークプラグを交換してみました!
しかし火花はまだ飛びません!!!

③今度はプラグコードを見てみます。
4本あるのでそれぞれ断線していないか抵抗値を測ります。

画像④

正常な物は9MΩ~10MΩになります。

画像⑤

しかし4本中1本は0MΩとなってしまいました。

プラグコードが断線しています!
これでは火花が飛ぶことは出来ません。

しかし3本は正常なので調子は悪いですが
かかるはずですので原因は別にあるはずです!
つまり火花を発生させる大元の
ディストリビューターがダメだと分かりましたね!!!

④ではディストリビューターについて調べていきます。

まず点火時期を確認しましたが正常でした。
次にディストリビュータに接続されている電源を見てみます。
キーをONにした時12V以上になりました。正常です(^_^)

以上よりディストリビューター本体の何かが悪い事が分かりました。

では何が悪いんでしょうか?
一つ一つ見ていきましょう!!!

⑤ピックアップコイルを確認します。
ピックアップコイルの端子にテスター繋ぎます。

画像⑥

測定値は449Ωでした。
基準値は420~540Ωなので正常でした。

⑥イグニッションコイルの点検をします。
テスターを各端子に接続して抵抗値を調べます。
まず一次コイルを見てみます。

画像⑦

測定値は1.1Ωでした!
基準値は0.9~1.2Ωなので正常でした。

次に二次コイルを確認します。

画像⑧

測定値は∞Ωでした。
基準値は20~29Ωなので異常です!!!
エンジンが掛らない原因が分かりました!
電圧を増幅させるイグニッションコイルが断線していたので
火花が飛ばなかったのです!

原因が分かったので悪い部品を交換します。

画像⑨

無事エンジンがかかりました\(^o^)/
調子も良いので完調になったようです(^O^)

これが簡単ではありますが故障探究の一例になります。

ピーシーエスでは上記のような
エンジンがかからないというような場合は勿論の事、
お困りの事があれば何でもご相談に乗ります!!!

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それでは今年こそは蔵王にスキーに行きたいと思っている
サービス一課 有賀48がお届けしました!