バッテリーフォークリフトのメンテナンス
今回は、「バッテリーフォークリフト」について
メンテナンスのコツやバッテリーの特徴をお伝えしたいと思います。
一般的に、「バッテリーフォークリフト」と言ってもいくつかありますが、
現在ほとんどのフォークリフトには鉛と希硫酸を使った鉛蓄電池というバッテリーを使用しています。
このバッテリーは充電することで化学変化を起こし電気をためて使用する方法をとっています。
バッテリーフォークリフト用のバッテリーは自動車のバッテリーとは違い、
非常に大きくて、重たくて、高価なものですので、少しでも長持ちさせたいですよね。
一般的に鉛蓄電池式のバッテリーの寿命は
充電・放電を1サイクルとして1200~1500サイクルと言われています。
(メーカーJIS規格により公表)
1200~1500サイクルと言うと、年240サイクルで5~6年の寿命と言う事になります。
しかし!
さらに稼働の多いかたや、全くバッテリーのメンテナンスをしない場合は当然5年ももちません!!
ということで、バッテリーを少しでも長持ちさせるために、
自分でもできる簡単で効果的な3つの方法をご紹介したいと思います!!
①一番大切なことは液枯れ(バッテリー液がなくなる)を防ぐことです。
液枯れにしてしまうとバッテリー内部の鉛(セパレート)が傷み
空気に触れると劣化してしまい余計に給水回数が増えてしまいます。
②バッテリーの上面はいつもきれいにする事で、
電気の漏電、バッテリーケースの腐食を防ぐことができます。
漏電すると、せっかく充電した電気の減りがはやくなってしまいます。
③バッテリーを過充電しない事、過充電する事でもバッテリーの寿命を短くしてしまいます。
最低でも1週間に1度はバッテリー液の量を点検して少ないようであれば精製水を補充して下さい。
(注意点:入れ過ぎ注意、入れればいいという訳でもありません)
ついつい補充する回数を少なくするために精製水を多めに入れてしまいがちですが…..これも危険!
充電中や走行中に液がこぼれてしまい、バッテリーの端子などを傷め寿命を短くしてしまいます。
下の写真の様にフロートラインに合せて下さい!
バッテリーフォークリフトのバッテリー液量の管理、正しく充電をするだけで
高価なバッテリーを確実に長持ちさせることができます。
面倒かもしれませんが根気よくやって下さい。
ご自分で行うのはちょっと不安というかたや、たまにはプロに診てもらいたいというかた
フォークリフトのプロ、ピー・シー・エスにご連絡ください。
バッテリーマニアの高村が汗をかきながら駆けつけます。
皆さまは、この季節の変わり目、体調管理も大変になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
本日のブログは、汗っかきにはつらい季節になって来たのに、
いっこうに痩せる気配のない本社営業所サービス二課の高村がお届けします。