フォークリフトのアクセルワイヤーの錆に注意！

アクセルワイヤーの固着

先日、お客様よりフォークリフトのエンジンの回転数が高いままになってしまいアクセルが戻らないので見てほしいとのご連絡をいただきました。
回転数が高いまま使用されると意図しない急発進などによる危険が考えられますので、ご使用をひかえていただくことを伝え、すぐにお客様の元へ向かいました。

早速、確認していきましょう。

まずはアクセルペダル可動部周辺にゴミや異物が入り込んで邪魔をしていかいかを確認。
次にフロアボードを外し、アクセルワイヤー（スロットルワイヤー）の取り付けに不具合がないかを確認。
更にアクセルワイヤーがスムーズに動くかを確認。
すると、アクセルワイヤーがほぼ動きません。
今回の原因はアクセルワイヤーに発生した錆による固着でした。

アクセルワイヤーを交換し、無事にアクセルペダルが軽くスムーズに動くようになりました(^o^)／

アクセルワイヤーのメンテナンス

アクセルワイヤーに錆が発生する原因は水分やホコリの附着です。
この錆は定期的にアクセルワイヤーにスプレーグリスなどで油分を加えてあげることで発生を抑えることができます。
また、アクセルワイヤーの不具合には今回のような錆による固着だけでなく、劣化による断線もあります。
当然、アクセルワイヤーが断線するとペダルを踏んでもエンジンの回転数が上がらないので、フォークリフトでの作業ができなくなってしまいます。
こちらも錆の抑制と同様に、グリスアップを行うことで摩擦によるダメージを抑えることができます。
また年に一度、特定自主検査をきちんと受け、アクセルワイヤーの状態を確認し、不良を早期に発見できるよう努めましょう。