ファンベルト交換方法|ピーシーエス

お客様が普段乗られているフォークリフトから、
エンジンをかけてみたら「キュル~キュル~」と鳴ったりしていませんか?
もしかしたらファンベルトが摩耗や劣化ですべっているかもしれません。
ファンベルトはゴム製品ですので長く使っていると消耗してこのような異音が発生します。

ということで、今回はファンベルト交換方法についてご紹介します。

ファンベルトはエンジンの回転をウォーターポンプやクーリングファン、
オルタネーターなどの各装置に
プーリーを介して伝える大事な部品です。
ファンベルトがすべってしまうと各装置が正常に機能しなくなります。

ウォーターポンプやクーリングファンが働かなければ冷却水を冷やすことができませんし、
オルタネーターが働かなければバッテリーを充電することができなくなってしまいます。
万が一ファンベルトが切れてしまったら、
オーバーヒートやバッテリー上がりをおこしてしまいます。
ファンベルトは消耗品です。点検などで不具合が見られたら交換しましょう。

ではではファンベルトの交換方法について説明をしていきたいと思います。

① まず最初に作業中にショートしないようにバッテリーのマイナス端子を取り外します。

➁ オルタネーターについているファンベルト調整用の12㎜ボルトと
オルタネーター固定用の14㎜のボルトを緩めます。
(メーカーによってファンベルト調整用ボルトの構造が異なります。
今回はトヨタの3Zエンジンです。)

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➂ オルタネーターの2本のボルトを緩めましたら、オルタネーターをエンジン側によせて
ファンベルトを緩めて車体から取り外しを行います。各プーリーも確認します。
ガタやファンベルトの摩耗粉がこびりついていると
せっかくの新しいファンベルトがすぐに傷んでしまいます。

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④ 車体から取り外したファンベルトと
新品のファンベルトのサイズが合っていることを確認して取り付けます。
ファンベルトの品番が読み取れれば確実ですが、現物を合わせて確認します。

⑤ 取り付けは取り外しの逆の手順です。
ベルトが確実にプーリーに収まっているか確認します。
取り付けが完了しましたら、ファンベルトの張りを調整します。
※ファンベルト中央部分を親指で10kgぐらいで押してたわみ量が10㎜〜15㎜です。

➅ バッテリーのマイナス端子を取り付けエンジンを1、2度クランキングをします。
取り付けが正常にできていないとはずれる恐れがあります。
完全にエンジンを始動せずにクランキングで様子を見ます。
ファンベルトがきちんと収まっていたら
今度はエンジンをしばらく回して作動確認をします。

⑦ ファンベルトの鳴きもなく動きに異常がなければエンジンを止めて、
最後にもう一度張り具合の確認をします。

取り付けに問題がなければファンベルトの交換作業は完了になります。

もしお客様の中でこの様なファンベルトの不具合をそのままにしてしまうと、
フォークリフトのいろんな箇所に悪影響をおよぼしてしまう可能性があります!!
使用しているフォークリフトを安全かつ安心して使用をしていただくためにも、
日頃の日常点検をお勧めしたいと思います。

ピーシーエスでは、お客様がお困りになっているメンテナンスも行っておりますので、
お気軽にご相談して下さい!!

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本格的な花粉シーズンに入りまして、毎年色んな花粉症対策をしながら花粉と戦っている
本社サービス一課の船橋がお届けいたしました!!