クローラーフォークリフトのホーン(クラクション)の点検、修理
クローラーフォークリフトとは・・・
足回りがタイヤではなくキャタピラー式になっているフォークリフトです。
クローラーフォークリフトを見て分かる通り、
ご使用になる現場の多くは不整地で作業する車両です。
泥やほこり等の影響で電装品が不具合を起こすことがあります。
今回は電装品の中でも
ホーン(クラクション)の故障探究、交換方法についてお伝えします。
現象:ホーン(クラクション)が鳴らない
原因
・ホーン(クラクション)自体に泥が詰り、作動不良
・配線同士の接触不良
・ホーン(クラクション)の接点不良
・ヒューズ切れ
が考えられます。
次に故障した原因を明白にする為、故障探究を行います。
用意する物:作業に使用する工具
※(サーキットテスター、ラチェットレンチ、ソケット13、17、エクステンションバー、
無い場合はメガネレンチ13、17)
故障探究、交換方法
①ホーン(クラクション)の位置を確認
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②ヒューズが切れていないか確認(ヒューズを最初に確認しましょう。
(原因がヒューズ切れの場合ヒューズを交換するだけで完了します。)
※サーキットテスターがあればヒューズに当て、導通を確かめましょう。
※なければヒューズを実際に外して目視にて確認しましょう。
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③ヒューズが正常であれば次にホーン(クラクション)の点検を行います。
ホーン(クラクション)は車体フロアの下部に取り付けされていますので、
パネル類を取り外していきます。
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④ホーン(クラクション)はアクセルレバーの下付近にある為
座席シート、足元のボディを外します。
※外すのにも手順があります。
※座席シート、L字クランプ、操作レバー下ゴムラバー、最後に足元のボディを外します。
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⑤配線の電圧測定、単体点検をする為、ホーン(クラクション)をむき出しにします。
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⑥接続されている配線を外し、配線に電気が来ているか
テスターを当てて確認して正常であれば次の工程に進みます。
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⑦ホーン(クラクション)を取り外し、導通を確認して
今回は部品に異常が見られた為次の工程に進みます。
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⑧ホーン(新品)を交換します。
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⑨新品のホーン(クラクション)を用意します。
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⑩元通りにホーン(クラクション)を車両に取り付けます。
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⑪交換が終了したら、動作確認(ホーンのスイッチを押して正常に作動するか確認)
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⑫ショートや断線していないか確認する為、
一通り電装品のスイッチを押して全て正常に作動する事を確認します。
※グロー、ヘッドライト、ウィンカー、ホーン(クラクション)
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⑬全て正常に作動すれば作業完了となります。
※ホーン(クラクション)は作業や運転をするにあたり、
とても重要な安全装置の一つですので
不具合を発見して修理をしても直らなかったら
すぐにピー・シー・エスまでご連絡ください。
お客様の車両も点検、修理、見積り承ります!!
お気軽にお問合せください。
今回のブログは仙台営業所サービス担当の大庭がお送りしました。