グローランプが消えてからエンジンを始動しましょう!
冬の寒い朝、フォークリフトのディーゼルエンジンが
かかりにくいという経験をされた方は多いのではないでしょうか?
本日は、このようなリスクを削減できる「グローランプ」についてご紹介します。
「グローランプ」とは?
冬の寒い朝だと、ディーゼルエンジンがかかりにくいことがあります。
これは、ディーゼルエンジンが圧縮着火内燃機関(吸入空気を高圧縮比で高温にし、燃料を自己着火させる)のため
朝一番の冷間時はクランキングによる燃焼室壁面の温度上昇が鈍く、
始動不良を起こしてしまうことが原因です。
このため、ディーゼルエンジンには補助熱源としてグロープラグが装着されています。
えっ!今までグロープラグなんて使ったことがないし、
使い方がわからない~というあなた!!
メーターパネルをご覧ください!
エンジンキーをON位置にすると、
数秒間「ブタのしっぽ」のようなランプが点灯します。
これは、グロープラグが予熱をしているサイン「グローランプ」です。
車種によってはエンジンキーを左に回して
グローランプが消灯するまで保持するものもあります。
ではなぜ「ブタのしっぽ」なのでしょうか?
それは、昔の車体には通電すると赤熱するニクロム線が
ダッシュボードに装着してあり
ニクロム線の赤熱状態で予熱の確認をしていました。
現在では一部の車体を除いてニクロム線は使用しなくなりましたが
その名残としてニクロム線を模したグローランプに変わっていきました。
なのであれは「ブタのしっぽ」ではなく、ニクロム線のイメージです。
それではグローランプが消灯したら予熱完了!
安心してエンジンをかけましょう!
「グロープラグ」が点滅しない場合
えっ!ディーゼルエンジンだけどグローランプが点灯しない車体がある!?
そうなんです。同じディーゼルエンジンでも燃焼室の表面積が小さく
燃焼室壁面の熱損失が少ない直噴式の場合はグロープラグを使用しておらず
インテークマニホールド近くに直接吸入空気を暖める
インテークヒーターが装着されているので
予熱をしている間もグローランプは点灯しません。
気温が低い冬は、グローを使用せず無理にエンジンを始動させようとすると
クランキングを余計にしなければならず、
バッテリー上がりの原因になるので注意が必要です。
また、短時間の稼働を繰り返すと予熱で使ったバッテリーの電気が充電されず、
バッテリーが上がりやすくなります。
お使いのフォークリフトでエンジンのかかりが悪い、
バッテリーが弱くなったなど少しでも不安なことがあれば
お気軽にピーシーエスへご連絡下さい!ベテランサービスマンがお伺いします。