フォークリフトのツメの点検について

フォークリフトは車と同様に
使えば消耗する部品があるのは皆さん知っていると思いますが、
荷物を持ち上げるツメ(フォーク)も消耗するのは知っていますか?

毎日使用している場合だとブレーキに違和感を感じたり、
タイヤが減ってきたのは結構気付きやすいかと思いますが、
使っているフォークリフトのツメが大丈夫なのかは
見た目では判断しづらいと思います。

大事な荷物を運搬したり、持ち上げているフォークリフトのツメに
不具合があると不安ですよね?
そこで本日はフォークリフトのツメの点検方法をご紹介させていただきます。

①ツメの開き、段差の点検です。
フォークリフトに取り付いているツメを2本合わせます。
この状態の時にツメ先端部分に開き、段差が無いかをチェックします。
開き、段差がある場合は荷物を持ち上げた時に荷物のバランスが崩れたり、
荷物に差し込む時に引っかかったりする原因になりますので注意が必要です。
①

②

②ツメをロックしているピンの点検です。
ピンが変形していないかを確認します。ツメを横にスライドさせた時に
きちんとロックするかを確認します。
ツメがロックしないと走行中の振動でツメが動いたりして非常に危険です。
③

③ツメの亀裂・摩耗を調べます
亀裂が入っていたり、摩耗していると
ツメが折れてしまったりする危険がありますのでしっかりと点検します。
荷物の過積載でもツメに負荷が掛り
亀裂が入ってしまいますので注意してください。
④

⑤

ツメの厚さが、許容限度よりも薄くなってしまうと危険な状態です。
メーカーや年式、型式により摩耗限度が異なる場合がございますので、
心配な方は一度ご相談下さい。

それでは実際にツメに亀裂が無いかの点検方法をご紹介します。
今回はツメの根元を例にご説明します。
1、ツメ表面の塗料を綺麗に削ります。

2、浸透液(赤色)を表面・側面に吹きかけます。
⑥

3、そのまま約10分間乾かします。

4、ウエス等で浸透液を拭き取ります。
ウエスにパーツクリーナーを噴きかけて拭くのがベストです。

5、現象液(白色)を表面・側面に吹きかけて乾燥するまで待ちます。
⑦

亀裂があれば赤い部分が浮き上がります。

このようにしっかりと点検することで安全に荷物を運ぶことができます。
お使いのフォークリフトのツメは大丈夫でしょうか?
ピー・シー・エスではツメの販売も取り扱っております。
「もう少し長いツメに変えたい」、「長すぎるから短くしたい」等の
ご要望にも対応させていただきます。
フォークリフトの事でお困りでしたら何でもピー・シー・エスにご相談ください。

本日のブログは仙台営業所サービスの齋藤がお届けしました。

【フォークリフトの修理・メンテナンスについてはこちらから!】