カウンターバランスフォークリフトのタイヤについて
今回、カウンターバランスフォークリフト(座って運転するタイプ)
のタイヤについてご紹介いたします。
カウンターバランスフォークリフトとは
車体前方にフォークを上下させるマスト、
車体後方にカウンタウェイトを設けた構造のもので、
前輪が駆動し、後輪でかじを取ります。
下の写真の通りタイヤの大きさが前後で違います。
前方のマストで荷物を持ち上げる為、てこの原理により支点に当たる
前輪に荷物の重さとフォークリフト自体の重さが集中するので、
前輪は大きく丈夫である必要があります。
フォークリフトに設定された荷重を超える重すぎる荷物を荷役すると、
後部のカウンタウェイトで重さを支えきれず後輪が持ち上がる事がありますが、
その場合はすぐに荷物を降ろしましょう。
タイヤの種類についてご紹介します。
・エアータイヤ
タイヤの中に空気が入っているタイヤです。
自動車のものと違い低速高荷重に耐えられるように丈夫に作ってあります。
状態の悪い路面を走行するとパンクすることがありますが、
衝撃を吸収するため、乗り心地が良く搭乗者の負担にならないタイヤです。
・ノーパンクタイヤ
タイヤの中にゴムが詰まっているソリッドタイヤです。
エアータイヤと違い表面のゴム部に分厚いものが使われています。
クッション性は有りませんが、パンクの心配をする必要がなく、
耐摩耗性に優れたタイヤです。
ノーパンクタイヤは色を選ぶことが出来ます。
よく使われているのは下記の2種類となります。
・黒
標準的なノーパンクタイヤです。
走行や急ブレーキで路面に跡がつくことがあります。
値段が白に比べて安いです。
・白
黒いタイヤ跡が残ってしまうと困る場合に使用します。
白くて見えないのではなくブラックカーボンが
含まれていませんのでタイヤ痕が付きません。
値段が黒に比べて高いです。
一般的には上記のものから選択しますが、この他にも、
黒白以外の色を選べるカラータイヤ、
雪道でもグリップ力を保持できるスノータイヤ、
ノーパンクですが、クッション性があるエアボスタイヤ等があります。
ノーパンクタイヤは中にゴムが入っているのでパンクの心配が無く、
タイヤ表面の溝がなくなってもまだ長く使う事が出来ます。
しかし擦り減り過ぎるとグリップ力が無くなり滑るほか、
車体の底部が地面と接触するようになるため、
オイルチューブが引っかかるなどしてより大きな故障の原因となります。
タイヤ交換の目安として、スリップサインというものがあります。
タイヤの側面に線が引かれており、
これを超えて擦り減った場合はタイヤを交換する必要があります。
カウンターバランスフォークリフトのタイヤについてご紹介させて頂きました。
PCSではタイヤの販売・取り付け交換を行っています。
現地に当社営業マンがお伺いし
ご使用条件に最適なタイヤをご提案することも可能です。
フォークリフトのタイヤのことなら何でもPCSへご連絡ください。
本日のブログは本社営業所 営業の藤原がお届けしました。