フォークリフトのエンジンが掛らない
皆さまが日頃より大切にご使用されているフォークリフト、突然エンジンが掛らない!
と言った修理でお困りになったことはございませんか?
お客様からよくある修理内容は、バッテリーの出力低下によるもので
バッテリー交換やブースターケーブルをつないでエンジンスタートなどの修理があげられます。
しかし、様々な要因により
フォークリフトのエンジンが掛らないと言った修理は他にも沢山あるんです。
それでは本日は、実際にお客様からフォークリフトのエンジンが掛らないとのことで、
修理依頼となった案件を紹介したいと思います。
≪車両情報≫
車両:三菱(FD25T)カウンター式ディーゼルフォークリフト
トン数:2.5トン
年式:2006
アワメーター:5100h
お客様からフォークリフト状況をお伺いしたところ
前後進レバーの動きが少し悪く色々と動かしていたが、
一度フォークリフトのエンジンを止めたらその後、
フォークリフトのエンジンが全く掛らなくなってしまい、
キーをONにしても「キュンキュンキュン」とスターターが回る気配もないとのことで
早く見て修理して欲しいとのことでした。
お客様と一緒にフォークリフトを保管しているところに到着。
キーをON!確かにフォークリフトのエンジンはうんともすんともいいませんでした。
灯火類点灯・メーターパネル類の照明は点灯、バッテリーではなさそうですね。
前後進レバーのポジションをチェック・・・・・(@_@;)!?
前後進レバーを動かしてもスイッチが入った「ガチャ」といった節度感が全くなくおかしいですね。
前後進レバーの単体点検を行う為、ステアリングと周りを覆っているコラムカバーを外していきます。
前後進レバー部を外してみます・・・(@_@;)!?
レバーでシフトを切り替える樹脂の接合部が割れてしまっていました。
今回、フォークリフトのエンジンが掛らなくなってしまっていた原因はここにありました。
ニュートラルの位置で壊れていればエンジンは掛り、
前後進出来ないと言ったお客様からの修理依頼となっていたと思われますが
壊れた部品をよく見ると前進側に少しシフトされたところで割れてしまっていた為、
フォークリフトのエンジンが掛らない状態となっていました。
※安全機能の一つとしてオートマチック車両では
ギヤがシフトされた状態ではエンジンが始動しないようになっています。
割れてしまった部品は修理できない為、後日部品を取り寄せ修理交換し無事元通りになりました。
いつもご使用されているフォークリフトで点検や修理のご相談等お困りのことがございましたら、
お気軽にお電話ください。お待ちしておりま~す。
以上、本日のブログは出張修理班となり、
皆さまのフォークリフトの点検・修理に日々飛び回っている、
本社サービス二課の山口がお届けしました。