フォークリフトのオーバーヒートについて|ピーシーエス
皆さまが日頃ご使用されているフォークリフトの調子はいかがですか?
オーバーヒートぎみではないですか?
今回はフォークリフトがオーバーヒートになった時の応急処置をご紹介します。
①オーバーヒートの症状
オーバーヒートという言葉を耳にすると思いますが、
オーバーヒートとはエンジン本体が高温になる状態です。
症状としてはフォークリフトのメーターパネルに表示される水温計の針が
高温側に上がり、スピードがでなくなったり、エンジン回転にバラつきが出ます。
そのままフォークリフトの使用を続けると
高温になったエンジンから煙が出て、冷却水が沸騰してホース、
リザーバータンクから外部に噴き出してしまう状態になることがオーバーヒートです。
②オーバーヒートしないための仕組み
フォークリフトの冷却水はラジエーターを循環している時に
ファンの風によって冷やされ、冷えた冷却水はラジエーターホースを経由し
エンジン内にある水路(ウォータージャケット)へと循環されます。
エンジン内の水路を冷えた冷却水が通ることでエンジンの熱を冷まし、
熱交換により冷却水が高温となり、
高温の冷却水は再びラジエーターへと送られファンの風によって冷やされます。
このようにしてフォークリフトの冷却水は
循環を行いオーバーヒートしないような構造になっています。
冷却水が何かの原因で熱をもったままになるとエンジンを冷却できなくなり
オーバーヒートとなって最悪の場合エンジン内部が歪みエンジンが壊れてしまいます。
③オーバーヒートの原因
さてフォークリフトがオーバーヒートになってしまう原因は色々とありますが、
特に多い事例を紹介します。
・フォークリフトのラジエーターに埃、ごみが
大量に付着したことによりファンによる風の通りが悪くなって熱を持ち
ラジエーターに流れている冷却水を冷却できなくなりオーバーヒートを起こす。
・フォークリフトのラジエーター及びホース等から冷却水が漏れていて、
冷却水が不足してオーバーヒートが起こる。
・フォークリフトの冷却水が劣化していて冷却能力が低くなり
エンジンを冷却できなくなりオーバーヒートを起こす。
このようにフォークリフトがオーバーヒートになってしまう原因は様々あります。
④オーバーヒートの応急処置
フォークリフトのラジエーターかホースから冷却水が漏れたことにより、
冷却水が不足してオーバーヒートを起こしてしまっていたら、
まずはエンジンを止めてエンジンが完全に冷えてから
ラジエーターキャップをゆっくりと開けて水道水を補水してください。
(エンジンが熱い状態でキャップを開けてしまうと熱湯が噴き出してしまい非常に危険です。)
(ラジエーターキャップを開ける際には、必ずウエス等をあてた状態で開けてください。)
これはあくまでも応急処置なので、
「フォークリフトがオーバーヒートしたかな?」と思ったら
直ぐにフォークリフトを安全な所に駐車したら
専門業者へ連絡し点検、修理を行ってください。
⑤まとめ
日頃からオーバーヒートしないように点検をしておきたい所は、
(ラジエーターのコアー部に詰まってしまったゴミ、ホコリを定期的に取り除いておく。)
(水漏れがないか定期的に点検し、劣化したホースは早めに交換をする。)
(劣化している冷却水だとエンジンを冷却する能力が低下するため、定期的に交換をする。)
(リザーバータンクに規定量の冷却水が入っているか確認する。)
フォークリフトを定期的に点検することにより、オーバーヒートを未然に防ぐことができます。
フォークリフトを点検せずに過酷に使用を続けることにより
オーバーヒートを起こしてしまうと最悪の場合エンジンを壊してしまい
高額な費用が発生してしまいます。オーバーヒートは非常に怖い故障なんです。
オーバーヒートの前兆に敏感になりましょう。
ピーシーエスではお客様のフォークリフトを末永く
安全、安心にご使用して頂けるように定期点検、年次検査も承っております。
皆様が使用しているフォークリフトに少しでも不安な所がありましたら
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田名塩田 無名のクラシックギターリストの大井がお届けしました。