トヨタフォークリフトのSAS&OPSって何?

皆さま、こんにちは。
皆さまはこのような経験をしたことはありませんか?

フォークリフトで走行荷役操作中に、前方や上方を確認しようと身を乗り出した途端にブザーが鳴り、動かなくなってしまった

これはフォークリフトに装備されている安全装置が作動したからなんです。
そこで今回は、フォークリフトには安全装置なんて装備されてないだろう・・・
フォークリフトの安全性はどうなんだろう・・・
ということで、トヨタフォークリフトのSAS&OPSについてご紹介いたします。

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SAS (System of Active Safety)

作業中の安全と、作業効率向上の為のシステム

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ノブ位置制御

油圧式パワーステアリングで、優れた小回り性能を発揮し、後輪の切れ角とステアリングが自動で一致する、ハンドルのノブずれを解消した安全装置システム。

後輪スイングロック制御

急旋回時等に前輪浮きやフォークリフトの傾きを低減する為に、自動的に後輪の上下スイングをロックして4輪でフォークリフトを支えることによりフォークリフトの左右安定性を増す安全装置システム。

マストチルト制御

・マスト前傾角度制御
揚高と荷重に応じてマストが安全な角度を超えて前傾しないように制御し、自動停止します。
・マスト後傾速度制御
高揚高では荷重に関係なくマスト後傾速度を遅くし、低揚高では荷重に関係なく素早く自動的にコントロールし荷崩れを低減する安全装置システム。

OPS (Operator Presence Sensing)

オペレータが運転席を離れた時の事故防止に貢献するシステム

走行OPS機能

オペレーターがシートから離れた場合や正しい運転操作位置にいない状態を検知した場合、動力による走行を停止します。オペレーターが正しい運転操作位置にいない場合の誤操作による走行事故を未然に防止する安全装置システム。ただし、走行を強制的に制動させるものではありません。登坂時OPSが作動すると動力が切れフォークリフトがずり下がります。
必ずシートに正しく座り運転操作して下さい。

荷役OPS機能

オペレーターがシートから離れた場合や正しい運転操作位置にいない状態を検知した場合、荷役動作を停止します。オペレーターが正しい運転操作位置にいない場合の誤操作による事故を未然に防止する安全装置システム。

OPS作動通知機能

オペレーターがシートから離れるとブザーを鳴らす(ピー)とともに、ディスプレイにOPSインジケーターを表示しオペレーターにOPSの作動を知らせます。

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リターントゥーニュートラル警告

OPSシステムで走行停止した時、シフトレバーをニュートラルに戻さずシートに正しく座り、アクセルペダルを操作すると、ブザーを鳴らして(ピピピピ・・・)走行停止状態が解除されていないことをお知らせします。

トヨタフォークリフトには、安全性や作業効率向上を考えたこのような安全装置システムが装備されているんですね。

OPSシステムが作動するとフォークリフトが動かなくなってしまいます。
そんなトラブルを少しでも減らす為には・・・

1)シートの中心にしっかり座り正しい乗車姿勢で運転して下さい。
(センサーが座面中心に装着されていることが多い為)

2)シート下には物を置かないで下さい。
(OPSのスイッチや配線がシート下にあるので、シート下に物を置くと運転席に座ったときに配線やスイッチと干渉し、傷つけてしまう為)

SAS&OPSが正しく機能しない等、お困りでしたらお気軽にフォークリフトのスペシャリスト ピー・シー・エスにお問い合わせください!

【フリーダイヤル】

0120-41-4983

ピーシーエス株式会社 埼玉営業所 髙橋直樹 本日のブログは埼玉営業所サービス 髙橋がお届けいたしました。