フォークリフトタイヤのスローパンクチャーについて
皆さまがお使いのフォークリフトのタイヤ(空気入りタイヤ)が妙につぶれていたりしていませんか?
もしかしたらタイヤがパンクしているかもしれません。
そのままでのフォークリフトの使用はキケンです。
すぐにフォークリフトのタイヤ空気圧を確認をしてみてください。
タイヤに異常が見られないのになんとなく空気圧の減りが早いようでしたら、
チューブに小さい穴やキズが出来ているかもしれません。
そこで本日は、フォークリフトのタイヤの空気がゆっくりと減ってしまう
スローパンクチャ―についてご紹介いたします。
自動車と違い低速・高荷重で使用されるフォークリフトのタイヤは、
適正な空気圧で使用することがとても重要です。
高荷重に耐えるようにフォークリフトのタイヤは、空気圧を700kpa~1000kpaに設定されています。
自動車のタイヤ空気圧は200kpa~240kpaほどですのでフォークリフトはかなり高い空気圧です。
しばらくフォークリフトのタイヤ空気圧の点検をしていないようでしたら、
タイヤのゴム自体からの漏れにより空気圧が減少しているかもしれません。
ひと月でおおよそ20kpa~50kpaほど空気圧が減少すると言われていますので、
毎月の空気圧点検をすすめるのはこのためですね!
それ以上にフォークリフトのタイヤ空気圧が減ってしまうようでしたら、
何かしらの原因があると思われます。
まずはタイヤの表面にクギなどが刺さっていないか確認をしてみてください。
様々な現場で稼働するフォークリフトですので、木ネジ、ボルト、ガラス片、金属片などなど
本当に色々なモノが刺さってしまう可能性があります。
ノーパンクタイヤでも五寸釘がホイールまで届くほど深く刺さっていたことがありました。
ですがゆっくりと空気が抜けてしまうときは、クリップのような細い金属片が刺さっていたり、
刺さったモノが中のチューブまで貫通してから抜け落ちてしまった可能性があります。
特に目立った外傷も見当たらない場合は、チューブ自体に何か不具合があると思われます。
ひとつは空気圧を調整するエアーバルブの不具合です。
エアーバルブの取付部の劣化や変形からエアー漏れをしたり、
エアーバルブのコアの密閉不足によりエアー漏れを起こしていることもあります。
また、フォークリフトで作業中にタイヤの側面を接触させてしまうと
チューブにキズができ、エアー漏れを起こしてしまうこともあります。
表面上は擦れたあとにしか見えませんが、中のチューブには思いのほかキズができています。
以前、とあるタイヤメーカーの品質管理部の方に聞いた話ですが
タイヤとチューブのあいだにプリペイドカードほどの厚みの異物がはさまっているだけでも
チューブにキズができてしまうそうです。
それほどフォークリフトのタイヤ空気圧が高く、しっかりと密着しているのですね。
とはいえ、パンクは突然起きてしまいます。その時の対処が大事ですよね。
もしタイヤに空気圧が残っているのであれば、すぐに作業をとめて、
フォークリフトを安全な場所へゆっくりと移動してください。
また、完全に空気が抜けてしまった状態で走行してしまうとタイヤの側面が損傷してしまい、
チューブだけでなくタイヤの交換も必要になってしまいます。
作業状況によってはどうしてもフォークリフトを移動しなければならない時もあると思います。
修理のお問い合わせのさいには故障の状況を詳しく教えてください。
適切に対応できるよう準備をしておうかがいいたします。
お気軽にお問い合わせください。
本日も最後までお付き合いいただいてありがとうございます。
神奈川営業所の久保田でした。