自動車整備の経験が十分に生かせます
この記事を書いた人 久保田聡 中古フォークリフト買取・販売センター |
フォークリフトのエンジン型式について
私のいる中古フォークリフトセンターでは毎日のように各フォークリフトメーカーの車両が多く入庫してきます。
入庫してきたフォークリフトを確認、点検しているときメーカーが異なるのにエンジン型式が同じことがふと気になりました。
日産製の2.0ℓクラスの直列4気筒 K型エンジンです。
今まではトヨタのフォークリフトを多く扱ってきていたので気づかなかったのですが、日産、TCM、三菱、コマツなど多くのフォークリフトに搭載されています。
実はこのK型エンジン、トヨタ以外の各国産フォークリフトメーカーだけではなく、海外のフォークリフトメーカーにも供給されています。
バリエーションも多く、電子制御式とメカニカル式の二つがあり、ガソリン専用、LPG専用、両燃料の併用式と使用現場にあわせ選択できる優秀なエンジンです。
次の3つのエンジンはすべてメーカーが異なります。 br>
どのメーカーかわかりますか?
上から日産、TCM、コマツです。
ちなみに日産とコマツはガソリンとLPGの併用エンジンです。
ワイヤーハーネスやクーラントのリザーブタンクなどに配置の違いがみられます。
今では三菱、ニチユ、TCM、日産と4社が統合していますが、その以前より同じエンジンは供給されていたのですね。
自動車整備業界での経験が活かせます!
自動車整備業界より転職してきた自分にはディーゼルエンジンよりガソリンエンジンのほうが馴染みがあり、このエンジンでは今までの整備経験を生かすことができました。
他にも共通する整備としてはオイル、バッテリーやタイヤなどの消耗品の交換、油圧シリンダーのオーバーホールなどもあります。
自動車整備とフォークリフト整備の主な違いとは?
あえて異なる点を挙げるとすれば、部品の重さです。
走行性能や燃費を重視する自動車ではできるだけ軽量化をはかりますが、フォークリフトでは、堅牢さや耐久性を重視しているので各部品に非常に重量があります。
例えばタイヤの重さを比較してみると、軽自動車の標準的な 165/65R13サイズは約5㎏程です。
2.5トンエンジン式フォークリフトのリヤのノーパンクタイヤ 6.00-9サイズでは約25㎏程です。
外径はほとんど同じタイヤですが重さは5倍の差があります。
フロントタイヤ 7.00-12サイズでは約45㎏と9倍にもなります。
最初はこの重さの違いに四苦八苦していましたが先輩方のコツを教えていただき、今ではトラックタイヤの交換のようにバールを使い軽くこなせるようになりました。
整備についてはまだまだ勉強の日々ですが良いフォークリフトをご提供できるよう準備してお待ちしております。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
本日のブログは中古車事業部の久保田がお届けしました。