フォークリフトのタイヤにまつわるトラブル
フォークリフトをお使いのみなさまの中には、ご自分のフォークリフトは
ノーパンクタイヤをはいているので、だいぶタイヤが減ってきたけど
ぜんぜんへっちゃら!!とか、長期間フォークリフトを動かさなかったけど
タイヤにエアーが入ってないから空気圧なんて関係ないね~なんて
思っているかた、結構いらっしゃるんじゃありませんか?
そんな方のお耳を拝借いたします。(^_^)/~
ごぞんじのとおり、ノーパンクタイヤには一切エアーが入っていません。
ということは、タイヤにつきもののパンクの心配がまったくありません!!
しかし、そんなノーパンクタイヤの性能を過信してしまうと・・・
まずはこの写真をごらんください。
フォークリフトは構造上、もともと最低地上高(※①)がとても低いんです!
トヨタの2.5トンエンジン式フォークリフトで約12センチ。
乗用車だとトヨタカローラで約16センチ。
※①最低地上高とは車体の底面の最も低い部分の地上からの高さです。
次はこの写真
もともと車高の低いフォークリフトも写真のようにタイヤが摩耗し、
さらに車高が低くなったフォークリフトで考えられる危険性って、
一体何か想像つきますか?
そうです!
車体の底面を路面にある突起物や、段差などに当ててしまう可能性が
非常に高まります!!
ましてや、フォークリフトにはたくさんの油圧ホースが張り巡らされて
いるので、油圧ホースを路面の突起物に引っかけてしまったらオイル漏れの
原因にもなります。
さらに、クッション性の悪くなったタイヤを履き続けると、タイヤの軸に
かかる負担も大きくなるので、フォークリフトの足回りやオペレーターさんの
腰にも悪影響をあたえます。
また、ノーパンクタイヤを装着したフォークリフトを長期間
動かさなかった場合、どのような不具合が考えられるか想像つきますか?
これはちょっとむずかしいかしら?
それは、フラットスポット(※②)ができてしまい、走行するとガタガタ振動が
発生するといった不具合が生じる可能性があります。
ノーパンクタイヤの場合、エアーが入っていないため、タイヤのゴムが
フォークリフトの自重でつぶれてしまい、真円でなくなってしまうからです。
たいていの場合、数分から数時間走行すれば、タイヤのゴムが真円に近づくので
振動は消えるはずですが、タイヤの劣化が進んでいるとなかなか消えないことも・・・
※②フラットスポットとはフォークリフトに限らず、タイヤのトレッド部(路面に接地する面)の一部が
何らかの原因で平ら(フラット)になった状態のことです。
みなさん、おわかりいただけましたか?
ご自分のフォークリフトがノーパンクタイヤだからといって、けっして不死身では
ないことを・・・
このようなトラブルになる前に、日ごろからフォークリフトの日常点検や
定期自主検査、特定自主検査をしっかり実施することをお勧めします!
まずは、タイヤの減りが気になる方はお気軽にご連絡ください。
お見積りは無料です!
本日のブログは、サービスの後輩とワンダーコアスマートを買って
どちらが先に腹筋が割れるか競争している本社サービス二課の内藤がお届けしました。