初めての挑戦!フォークリフト特別教育体験記

お疲れ様です。ご無沙汰しております。
身も心も安心・安全な職場づくりをモットーにしている、シナノスイート姐さんです♬
ルールをしっかり守りつつ、みんなの笑顔を大切に守ります!
2025年も残りわずか
2025年も残すところあとわずか。皆さんは年初に立てた目標、達成できていますか?
私の毎年の目標は「楽しく、自分らしく生きること」。
2025年はそれに加えて業務での新たな挑戦をしました。
それが、フォークリフトの操作免許を取得することです。
2024年に安全セミナーに関わり、社労士試験の勉強で労働安全衛生法を学ぶ中で、
「たとえ業務で操作する機会が少なくても、フォークリフトをもっと深く理解したい」という気持ちが強くなったのがきっかけです。
デジタルマーケティング部の一員として、フォークリフトの魅力を正しく伝えるためにも、免許取得は大きな意味があると感じたのです。
フォークリフト特別教育とは?
フォークリフト作業に従事するためには、「特別教育」または「技能講習」の受講が必要です。 簡単に違いをまとめると以下の通りです。
| 項目 | 特別教育 | 技能講習 |
|---|---|---|
| 対象フォークリフト | 最大荷重1トン未満 | 最大荷重1トン以上(上限なし) |
| 講習時間 | 約12時間(学科6時間+実技6時間) | 所持免許や経験により11~35時間 |
| 受講場所 | 社内、外部機関、Web講座(学科のみ可) | 都道府県労働局長登録の教習機関 |
| 修了後 | 修了証(事業所基準・法的義務は発生しない場合あり) | 技能講習修了証(全国で通用) |
私が受講したのは最大荷重1トン未満のフォークリフト運転業務にかかる特別教育です。
特別教育は、法令で定められたカリキュラムを社内で選任した講師のもと、社内の会場で実施可能です。
「社内で選任した講師ってどんな人?」と思いますよね・ 厚生労働省 『職場のあんぜんサイト』にも記載されているように「資格要件は定められていませんが、教科科目について十分な知識と経験を有する人」とされています。
今回の特別教育を担当してくださったのは、ピー・シーエス株式会社安全技術部のSさん。
フォークリフト業界歴30年以上のベテランで、社内の安全教育はもちろん、社外で起きた事故も他人事にせず、同じようなことが起きないよう注意喚起を続けています。
「フォークリフトを安全に使えるように」という思いを胸に、暖かい心と厳しい視点で日々現場を見守ってくださっている方です。
特別教育のカリキュラムとは?
社内で特別教育を行う場合は、安全衛生特別教育規程で定められた「学科6時間・実技6時間」を満たす必要があります。 今回のカリキュラムは以下の通りです。 テキストは「フォークリフト運転士テキスト」を使用しました。

学科のカリキュラム (学科教育:計6時間以上)
| 科目 | 範囲 | 時間 |
|---|---|---|
| フォークリフトの走行に関する装置の構造・取扱い方法 | 原動機、動力伝達装置、走行装置、かじ取り装置、制動装置などの構造と取扱い方法 | 2時間 |
| 荷役に関する装置の構造・取扱い方法 | 荷役装置、油圧装置(安全弁含む)、ヘッドガード、バックレストなどの構造と取扱い方法 | 2時間 |
| 運転に必要な力学 | 力の合成・分解、モーメント、重量、重心、速度、加速度、荷重、応力、材料の強さ | 1時間 |
| 関係法令 | 労働安全衛生法、安衛則などの関連条項 | 1時間 |
実技のカリキュラム (実技教育:計6時間以上)
| 科目 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 走行操作 | 基本走行および応用走行 | 4時間 |
| 荷役操作 | フォークの抜き差し、荷の配列・積み重ね | 2時間 |
学科の内容とは
学科では、前述の「フォークリフト運転士テキスト」を中心に、フォークリフトの構造や技術的な知識を学びました。
種類や部位の名称は日常業務で触れていたのでスムーズでしたが、エンジンの構造や、エンジンで作られた力がどうタイヤに伝わるのかといった技術的な部分は、 理解するのに時間がかかりました。
テキストだけの講義だと眠くなりがちですが、今回は昨年の安全セミナーで使った事故事例動画や、講師のSさんが実際に体験した悲しい事故の話も交えて進行。
その話を聞いて、フォークリフトは便利な道具である一方、安全意識を欠くと重大な事故につながる危険な機械だということを改めて実感しました。
実技の内容とは
実技は、ピー・シーエス株式会社 埼玉営業所に特別コースを設営して開催されました。

学科で危険性を学んでいたこともあり、当日はかなり緊張し、身が引き締まる思いで運転に臨みました。
走行操作では、ハンドルの切り方、視界の確保、周囲の安全確認など、細かい動作の一つひとつに注意が必要で、 思っていた以上に繊細な操作が求められました。
荷役操作では、パレットの持ち上げや移動、積み下ろしの際のパレットを置く位置など、実際の業務を想定した動きに挑戦。
繰り返し練習することで、少しずつ感覚をつかむことができました。
倉庫でさっそうとフォークリフトを操作されている方々は、日々多くのことに気を配りながら、事故なく荷役をこなしているのだと思うと、
尊敬というか… 本当にカッコいい! フォークリフトオペレーターという職業の魅力を改めて感じました。
伝える責任と、学びの価値
今回の特別教育を通じて、フォークリフトは業務を効率化する便利な機械である一方、 安全への理解を欠けば事故につながる危険性があることを深く学びました。
デジタルマーケティング部の一員として、フォークリフトを使用される方々に 「便利だな」 「効率が良くなったな」 と感じていただける情報を届けるだけはなく、 どんな使い方が危険なのか そして 安全に使用するためには何に気を付けるべきか という正確な情報を発信していきたいと強く思いました。
今回は特別教育を受講しましたが、いつかは技能講習にも挑戦して、神奈川営業所に入庫した16.0トンフォークリフトを颯爽と操作できるようになりたい! そんな新しい目標もできました。



