バッテリーフォークリフトのハンドルが重くなっちゃったそんな時は!

フォークリフトのパワーステアリングの動力となるものには大きく分けると2種類に分けられます。

①エンジン式フォークリフト:エンジンで油圧ポンプを回し、油圧を発生させてハンドルを切る
②バッテリー式フォークリフト:モーターで油圧ポンプを回し、油圧を発生させてハンドルを切る
              (モーターを使って直接ハンドルを切るタイプもあります)

今回は②のバッテリー式フォークリフトの
パワーステアリングモーターのブラシ交換について書かせていただきます。

お客様からハンドルが重いとご連絡いただき見させていただいたところ、
パワーステアリングモーターブラシが磨耗しておりましたので交換のお見積もりを提出しました。

そもそも何故ブラシが減ってしまうとハンドルが重くなってしまうのかと簡単に言いますと、

フォークリフト ハンドル

上記の絵のようにプラスから流れてきた電流が
図中のア、イ、ウのコミテータと言われる部分を介して
マイナスに流れることでモーターが回ります。

しかし使用していくうちにモーターブラシが磨耗したり、
コミテータの接触面が汚れてしまい通電不良が起きてしまいます。
この通電不良が起きた時にハンドルが重くなってしまうのです。

フォークリフト ハンドル

フォークリフト ハンドル

新品と見比べてもらうとどれほど汚れているか一目瞭然ですね。

前置きが長くなってしまいましたが
いよいよパワーステアリングモーターブラシの交換に移りたいと思います。

フォークリフト ハンドル

今回交換した車両はこちらと同じ車両です。

フォークリフト ハンドル

まずパワーステアリングモーターはどこにあるかと言いますと写真のアクセルペダルの下に有ります。
ボンネットを開けて、フットボードを取り外せばパワーステアリングモーターとご対面です。

フォークリフト ハンドル

フォークリフト ハンドル

モーターブラシを外す前にバッテリーソケットを外しておくことを忘れずに!
ブラシを取り外したらスコッチブライト等を使いコミテータを磨きます。
折角ブラシを新品にしても接触面が汚れていては台無しですからね。

フォークリフト ハンドル

新品のブラシと比較するとこんなに減っていました。
これではハンドルが重くなってしまうのも頷けますね。

フォークリフト ハンドル

新品のブラシを装着しカバーやフットボードを元に戻してハンドルをクルクル。
無事ハンドルも軽くなりこれで作業完了です!

フォークリフト ハンドル

フォークリフト ハンドル

この様に、バッテリー式フォークリフトのメンテナンスは、
エンジン式フォークリフトのメンテナンスとは、
まったく違った考え方や方法になってくる部分があるため、
バッテリー式フォークリフトの専門的知識や、専門的技術が必要になります。

バッテリー式フォークリフトのこと以外でもフォークリフトのことでお困りの際は、
「フォークリフトのスペシャリスト」のピー・シー・エスまでお気軽にお問合せ下さい。

本日のブログは埼玉営業所出張サービス班の渡邊がお届けいたしました。

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