フォークリフトの座席シートスイッチの修理事例
フォークリフトをお使いのみなさま、こんにちは!
本日のブログはフォークリフトの座席シートスイッチの修理事例をご紹介いたします。
早速ですが、フォークリフトの座席シートスイッチってなに?と
思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まずは座席シートスイッチについて少しご説明をさせていただきます。
座席シートスイッチとはフォークリフトの安全装置のことで、
フォークリフトのオペレーターが座席に正しく座っていない状態で操作した場合に
スイッチが作動して、走行と荷役を停止させるシステムです。
(フォークリフトの車種や年式によりついていないものもございます。)
例えば、フォークリフトから降りた状態や座席シートから腰を浮かした状態で
荷役操作をおこなったことにより、マストと車体に挟まれてしまう事故や、
エンジンをかけたまま離席したときに誤って走行レバーにぶつかってしまい、
フォークリフトが動いてしまう等の走行事故を防止します。
安全な荷役作業を行う為には重要な装置ですが、
意外と壊れやすく修理をする機会が多い装置でもあります。
それでは!以前お客様よりご依頼いただいた修理事例をご紹介します。
「急に荷役も走行もしなくなってしまった」ということで
現場にてフォークリフトを確認したところ、
エンジンは掛かるが荷役も走行も出来ない状態で、
メーターにこちらの警告ランプが点灯していました。
座席シートの下に工具などが入っていたので取り除き確認すると、
写真中央部分の白い座席シートスイッチから出ている配線が切れていました。
お客様にお話をお聞きすると、よく使う工具などはフォークリフトから降りたときに
すぐに取り出せるよう座席シートの下に入れることが多いとおっしゃっていたので、
何度も出し入れを繰り返しているうちに段々と配線が損傷し、切れてしまったようです。
座席シートスイッチは損傷もなく正常に作動していたので、
切れていた配線を修理し作動確認をしたところ、
警告ランプも消え荷役、走行とも正常に戻りました。
このような不具合を起こさないためにも
フォークリフトの座席シートの下に物を置かないようにしましょう。
配線やスイッチと干渉してしまい、断線や損傷の原因になります。
また作業中はシートに深く座り、正しい乗車姿勢で運転しましょう。
スイッチは座席シートの中央に配置されていることが多く、
荷役作業中に運転席から身を乗り出すと停止してしまうことがあります。
日々注意をしていても、もし不具合が起きてしまったり、
警告ランプが点灯してしまったら、
フォークリフトのプロ集団ピーシーエスまでお気軽にご連絡ください。
本日のブログは埼玉営業所の茂呂がお送りしました。