リーチフォークリフトの車速センサー故障!
本日は、先日おこなった修理事例をご紹介したいと思います。
お客様から「リーチフォークリフトのメーターパネルにスパナマークが表示され、
ピーピーと音が鳴っている」とのことで、現場に急行しました。
車両はトヨタ製リーチフォークリフト、7FBR15という型式です。
早速フォークリフトを確認したところ、
スパナマークと共に51-1というエラーコードがメーターに表示されていました。
エラーコード51-1(車速センサー・左フロント オープン)
・・・左前に装着されている車速センサーのどこかに断線があるということです。
この型式のフォークリフトにはTRC(トラクションコントロール)という機能が備わっていて、
駆動輪(ドライブタイヤ)が空転しないようにアクセルを微調整したり、
後輪がスリップした時に前輪にブレーキをかけて制動力を補ったりするという制御をおこなっています。
フロント車速センサーというのは前輪(ロードタイヤ)の回転数を検知しているセンサーで、
TRCの制御部品のひとつです。
これが壊れてしまうとTRCが正常に作動しなくなってしまいます。
まずは、フォークリフトの左前に装着されている車速センサーを確認してみましょう!
ロードタイヤの内側を確認すると、、カバーが変形していました!!これはあやしい!
カバーを外し、車速センサーを確認してみると・・・
や、や、やっぱり!!
車速センサーの配線が潰されています!
配線の被服を外してみると、配線はこんな状態!
潰されてキレイに切れていました!
走行中、何かにぶつけてしまったのでしょう。。
他に問題がないか?テスターで各部点検しましたが他に問題はありませんでした。
やはり左フロント車速センサーの配線断線が原因でエラーコードを出力していたようです。
原因がハッキリしましたので、
配線とカバーを修理して修理完了!!!
フォークリフトはすっかり元気になり、作業に復帰しました!
フォークリフトには、さまざまなセンサーが取り付けられています。
このように、ちょっとした配線の断線でもフォークリフトは正常に機能しなくなってしまいますので、
運転操作には十分注意してくださいね!
メーターにエラーコードなどの普段と違う気になる表示が出ていたら、ピーシーエスへご連絡ください!
本日のブログは、神奈川営業所サービスの佐藤がお届けしましたp(^-^)q