フォークリフトの燃料をきらしてしまったときの対応法
皆さまが日頃より大切にご使用されているフォークリフトディーゼル車の燃料をきらしてしまい
エンジンが掛からなくなってしまったことはありませんか?
お客様からフォークリフトディーゼル車の燃料をきらしてしまい、
燃料を入れたけどもエンジンが掛からないといった問い合わせもよくあります。
一般的にフォークリフトのディーゼル車は燃料タンク内を空状態(ガス欠)にしてしまうと
燃料タンクと燃料噴射ポンプ間の燃料配管内にエアーが混入してしまい、
燃料を自己吸引することが困難となり、燃料をエンジンまで送ることができず、
フォークリフトのエンジンが掛からないといった不具合が起きてしまいます。
そんな時は燃料系統のエアー抜き作業が必要となってきます。
そこで、本日はフォークリフトの燃料をきらしてしまったときの手順をご紹介していきたいと思います。
今回、ご紹介するフォークリフトは、トヨタ製8FD25(ディーゼル車)
①燃料タンク内に燃料を入れる
燃料の入れすぎによる吹きこぼしに注意しましょう。
燃料をこぼしてしまったときは、ウエス等ですぐに拭き取りましょう。
②エンジンフードを開ける
ボンネットの左下足元にロック解除レバーがあり、
ロック解除で上に持ち上げるとボンネットが開きます。
③プライミングポンプを操作しエアー抜き
エンジンルーム内にあるバッテリーの隣に
直径3~4㎝の黒いボタンの様なものが付いている部品が
プライミングポンプといいその下に付いている筒の様なものが燃料フィルターになります。
プライミングポンプの黒いボタンが手動ポンプとなっていますので、
手応え(重くなります)が出てくるまでポンピングします。
※20~30回ほどポンピングします。
④エンジンフードを閉める
ロックするまでしっかりと閉めてください。
⑤エンジン始動
エンジンが掛かったら直ぐに止めずにアイドリングを保持してください。
エアー抜きがしっかりと完了していないとエンジンが止まってしまうことがあります。
エンジンが止まってしまった場合②~⑤の作業を再度繰り返します。
※エアー抜き作業がうまく行かず、無理にエンジンを掛けようとすると
燃料ポンプやスターターなどに負担が掛かり不具合となる恐れもありますので気を付けましょう。
⑥作業完了
エンジンが止まらずアイドリングが安定していれば無事作業完了となります。
※メーカーや年式によっては上記作業と異なることがありますので注意してください。
フォークリフトに乗る時、フォークリフトから降りる時に燃料メーターを確認しておくと
フォークリフトの燃料ぎれを防ぐことができると思います。
作業方法はわかるが、機械をいじるのはちょっと苦手・・・(-_-;)
エアー抜き作業を行ってみたがエンジンが掛からない・・・(T_T)
そんな時には是非、フォークリフトのピーシーエスまでお気軽にご連絡ください(^^)/
以上、本日のブログは皆さまのフォークリフトの点検・修理に日々飛び回っている、
神奈川営業所サービス出張班の山口がお届けしました。