リーチフォークリフトのステアリング不具合修理!
皆様、フォークリフトの調子はいかがでしょうか?
今回は、リーチフォークリフトのステアリング操作が重くなった修理事例をご紹介いたします。
今回の修理車両はトヨタのリーチフォークリフト7FBR20になります。
【車両情報】
商品名 :2.0トン リーチ式バッテリーフォークリフト
メーカー :トヨタ
型 式 :7FBR20
最大揚高 :3000㎜
年 式 :2012年
アワメーター:5808h
※ご使用環境は物流機器製造業のお客様で、1日の稼働時間が7時間を超える高稼働です。
トヨタのリーチフォークリフトのステアリングを制御しているのは以下の物です。
・ステアリングトルクセンサー
・スパイラルケーブル
・タイヤ角センサー
・パワーステアリングトランジスター
・EPSコントローラー
・パワーステアリングモーター
これらの部品からなっており、リーチフォークリフトは
ステアリングトルクセンサーからの操舵力を信号としてEPSコントローラーへ送り、
その信号を元にパワーステアリングモーターを制御しています。
それでは修理に入ります。
ではまずエラーコードがあるか確認します。
トヨタのリーチフォークリフトはメーターパネル内に電気的な故障があると
エラーコードが表示されます。
この修理車両のリーチフォークリフトでは「72-1」と表示されました。
このエラーコードを調べてみました。
「ステアリングトルクセンサー回路断線」となっていました。
エラーコードとその意味が分かったので
実際にリーチフォークリフトで修理するところを絞り込みましょう
この修理内容に関わっている部品は
「ステアリングトルクセンサー」「スパイラルケーブル」「車両配線」「EPSコントローラー」です。
では修理していきましょう。
リーチフォークリフトの上記の部品の中で故障する可能性が高い部品は動きながら信号を送っている
「ステアリングトルクセンサー」「スパイラルケーブル」の2つです。
まずステアリングトルクセンサーを見ていきます。
ステアリングトルクセンサー修理時の良否判定方法は
リーチフォークリフトのステアリングを中立状態にした時の抵抗値を計測します。
測定結果抵抗値は正常値でしたのでステアリングトルクセンサーは問題無い事がわかりました!
ではスパイラルケーブルを見ていきましょう!
スパイラルケーブルはステアリングの下に付いており
車両配線とステアリングトルクセンサーをつないでいる部品です。
そのスパイラルケーブルの構造は名前の通りケーブルが渦を巻いている様に作られています。
スパイラルケーブル修理時の良否判定は2つのコネクター間の導通を測ることによって調べます。
実際に測ってみましょう!
コネクター内には3本の配線があります。
そのうちの2本は0オームとなり正常でした。
しかし残り1本を測ってみるとなんと!!!
∞オームとなり導通がありませんでした・・・
試しに導通が無い配線の部分を他の配線でつないで修理してみると・・・
エラーコードが無事消えました\(^o^)/
これで原因がわかりましたね!
この部分はリーチフォークリフトでステアリング操作をしている時は絶えず動いているので
故障が起きてしまったようです!
今回の修理車両のリーチフォークリフトではこの部品が故障していた為に
ステアリング操作不良が起きていましたがもちろん他の修理が必要な時も有ります。
ピー・シー・エスではリーチフォークリフトの修理に熟練のサービスマンが対応致しますので
何かトラブルで困ったことがありましたらお気軽にご連絡ください!!!
それでは早く花見がしたい本社サービスの有賀がお届けしました!