フォークリフトでコンテナを運ぶときに注意すること
ピーシーエスでは、さまざまなレンタル用フォークリフトとアタッチメントを取りそろえて、
お客様が運びたいお荷物の形状や大きさ、使用する環境にピッタリの1台を選んでご提案しております。
先日、フォークリフトでコンテナや仮設ハウスを運ぶ場合のフォークリフトの選定について、
こんなご質問をいただきました。
お問い合わせ①:
会社の倉庫にしている12フィートコンテナを今の位置から30mほど移動したいのだけど、
3トンフォークリフトで運べるかな?
お客様ご自身では3トンフォークリフトにあたりをつけられていたのですが、
ピーシーエスでは違うフォークリフトをアタッチメントつきでご提案して、
レンタルしていただきました(^^ゞ
なぜ?どうして??その謎をこれから解き明かしていきますね♪
<フォークリフトの荷重中心と許容荷重の確認を!>
フォークリフトで荷役をする場合、まずは「荷重中心」と「許容荷重」を確認する必要があります。
「荷重中心」=ツメに載せた荷物の中心位置からツメの根元までの距離。
「許容荷重」=荷重中心が何mmのときに最大何kgの荷物を積んでよいかの重量。
この2つの関係を表した「荷重曲線」または「許容荷重表」が、
フォークリフトの運転席にも貼付されており、
荷物の中心がツメの根元からはなれる(ツメの先端側に移動する)ほど、許容荷重は減ってしまいます!
ちなみに3トンフォークリフトの許容荷重表はこのようになっています。
一般用の12フィートコンテナの外寸は、
長さ3,715mm×奥行2,450mm×高さ2,500mm、重さが約1.4トンあります。
奥行があるので、許容荷重が減ってしまうことはお客様ご自身で許容荷重表を確認されて(表の赤枠部分)
3トンのフォークリフトで大丈夫だろうと、ピーシーエスにレンタルのご相談をいただいたのですが
そこには落とし穴がありました…。
<フォークポケットのワナにご注意を!>
貨物の輸送だけでなく、最近は個人向けのレンタル倉庫としても使われているコンテナ。
建築現場やイベント会場の事務所、建て替え期間中の仮店舗など、
幅広いシーンで活躍する仮設ハウス。
みなさまも日常生活で目にする機会は多いことと思います。
そんなコンテナや仮設ハウスの床下あたりに、写真の赤丸で囲ったような
平たい穴が空いているのを見たことはありませんか?
これは「フォークポケット」といって、フォークリフトのツメを差しこんで運ぶためのガイド穴です。
フォークリフトで荷役する際にバランスよく持ち上げられるように、
このフォークポケットの内々の幅が広めに作られていることが多いのです。
そのため普通のフォークリフトではツメの開き幅が足りず、役に立ちません(T_T)
上の写真はピーシーエスにある12フィートコンテナで、
黄色い四角の部分がフォークポケットの位置です。
このコンテナのフォークポケットの内々の幅は1,000mmでした。
コンテナが製造された年代によって若干のサイズの差があり、
お客様がお持ちのコンテナは1,090mmでしたので、さらに広かったことになります。
お客様がレンタルを予定されていた普通の3トンフォークリフトのツメの開き幅は、
最大で820mmほどですので全然足りません(>_<)
<ツメの開き幅が大きなアタッチメントで問題解決!>
では、どんなフォークリフトで運んだのでしょうか??
それがこのワイドキャリッジという、
ツメの開き幅がぐ~~んと広いアタッチメントをつけたフォークリフトです。
動画をぜひごらんください!
普通のフォークリフトとワイドキャリッジつきのフォークリフトを横並びにしたり、
写真と同じ12フィートコンテナを運ぶところも撮影していますので、違いがよくわかりますよね(^^♪
このアタッチメントなら、フォークポケットのワナも難なくクリアできちゃいます。
お問い合わせ②:高架下に2坪ハウスを設営するためにフォークリフトを借りたい。
ハウスの自重が700kgくらいだから、1.5トンフォークリフトがあれば大丈夫?
いえいえ、全然大丈夫ではありません(^_^;)
2坪ハウスのフォークポケットの内々の幅をお伺いしたところ1,570mmもあり、
普通の1.5トンフォークリフトの倍以上の開き幅に相当します!
こちらのお客様にはパレットフォーククランプというアタッチメントをご提案いたしました。
こちらのアタッチメント動画にはハウスを運ぶシーンはありませんが、
ツメがフォークリフト本体の幅をはるかに超えて広がっているのがおわかりいただけますでしょうか?
このアタッチメントのツメは最大で1,800mm開くので、
2坪ハウスのフォークポケットにも対応できるのです。
<本体の寸法だけでなくフォークポケットも要チェック!>
コンテナや仮設ハウスはメーカーによってフォークポケットがあったりなかったり、
フォークポケットそのものの寸法も違います。
コンテナや仮設ハウスの種類によって、最適なフォークリフトとアタッチメントも
変わってきますので、本体の寸法だけでなくフォークポケットのチェックもお願いいたします(^^♪
もちろん「コンテナをフォークリフトで運びたいんだけど….」とご相談いただければ
フォークリフトやアタッチメントの選定に必要な項目をご説明いたしますので、
まずはお気軽にピーシーエスにお電話ください(^^♪
また、ホームページからも用途に合わせたフォークリフトやアタッチメントを探すことが可能です。
こちらのバナーをクリックして、お客様の目的にあった項目を選んでみてください。
カラフルなアタッチメントのアイコンの先には、さまざまなアタッチメントつきのフォークリフトを
ピーシーエス社員が操作している動画がみなさんをお待ちしております(^o^)丿
本日のブログは、埼玉営業所の片寄がお届けいたしました。