充電コードの種類と充電コードの破損事例
今回はバッテリー式フォークリフトの充電コードの種類と
充電コードの破損事例を紹介したいと思います。
バッテリー式フォークリフトの充電コードは大きく分けて200V用と100V用に分かれます。
その中でもフォークリフト用200V(三相電源用)のコンセントで
ピー・シー・エスで6種類保有があります。
壁側の差し込み口の形状は、下図をご覧ください。
上記の図以外にも現場や工場内でバッテリー式フォークリフトを充電する際、
コンセントが無くても、バッテリー式フォークリフトを充電するために
配電盤から電源を取らないといけない場所もあり、
直接配電盤に繋ぐことができるように裸線の充電コードもご用意しております。
次にフォークリフト用充電コード取扱いの注意事項をご紹介します。
<取扱いの注意①>
バッテリー式フォークリフトを充電するときに、
充電コードを巻いたまま伸ばさないで使用している方もおりますが、これは非常に危険です。
バッテリー式フォークリフトを充電しているときには充電コード自体が熱を持ち、
巻いたまま使用すると熱が逃げることができずにどんどん高温になってしまい、
最悪の場合は火災になる恐れもあります。
<取扱いの注意②>
バッテリー式フォークリフトや充電コードを現場などで保管するときには
外に置かず、必ず屋根があるところや工場内に保管してください。
万が一充電コードなどに水が混入してしまい、
そのままバッテリー式フォークリフトを充電をすると
火災や漏電、感電などの災害を起こす恐れがあるので十分に注意が必要になります。
<取扱いの注意③>
充電コードをバッテリーフォークリフトの座席の後ろなどに置いておくと
ボンネットを閉める時に充電コードを挟んでしまい、
破損してしまうので注意が必要です。
つぎに、重大災害につながるフォークリフト用充電コードの破損事例をご紹介いたします。
<経緯>
・お客様が使用している1.5トンのバッテリーフォークリフトの充電コードが破損してしまい、
工場内にあるプレーカーが落ちるという事故が発生しました。
・原因となった充電コードを実際に開けて見ると写真のように4芯のうち、
赤い線が焦げて断線していました。
危うく火災になる所でしたが、
幸い工場内のプレーカーが落ちだけで大きな災害にはなりませんでした。
・事故の検証をした結果、フォークリフト用充電コードの配線1本が断線してしまい
他の配線と接触してショートしたと思われます。
・通常建物の中の仕様でフォークリフト用充電コードの耐久年数は
40,000時間(通電時間)と言われており、10年ほど使用しても大丈夫と言われています。
・また、経年によるフォークリフト用充電コードの表面のよじれや
強い力を加えない限り断線を起こさないとされています。
今回の原因を特定するために、ご担当者のかたからのヒヤリングなどでわかったことは、
毎日充電コードの抜き差しをする際に、
本体側の充電コードが固くてコネクターだけでなく充電コードを持ったり、
引っ張ったりしていたことがあったとのことでした。
充電コードそのものをを引っ張ったことにより、
固定されている内部の線が緩み、断線したと考えられます。
こういう事故を起こさないように当社では対策品として
充電コードに力を加えずに抜き差しできる平型グリップを採用しています。
今回のブログでは
バッテリー式フォークリフトの充電コードに関する破損事例の一部をご紹介致しましたが、
このブログをご覧いただいた皆さんも
バッテリーフォークリフトと充電コードも正しく取り扱いをしていきましょう。
充電コード以外でも
フォークリフトのことならお気軽にピー・シー・エスまでお問い合わせください。
本日のブログは本社営業所サービス一課の吉川がお届けしました。