フォークリフトのツメの交換時期は?

フォークリフトのフォークは直接荷物を支えるもので、
ツメとも呼ばれているフォークリフトのおおきな特徴のひとつです。

その強度はフォークリフト構造規格第8条によって
「静的強度の安全係数が3以上(基準荷重中心に荷物を負荷させた時、
ツメに発生する応力の値は使用銅材の降伏応力の3分1の値以下であること)なければならない」と
定められているため、上質な炭酸銅や特殊銅が使われています。

フォークリフトのツメも新品の時は強度が十分でも
毎日のように荷物を持ち上げていますと劣化していきます。

人も年をとると無理がきかなくなったりしますよね?
フォークリフトのツメも同じく消耗の限界があるのです。
フォークリフトのツメが交換時期なのか見た目では判断するのはむずかしく、
今使用しているフォークリフトのツメは大丈夫なのか心配の方もいると思います。
そんな方のためにフォークリフトのツメの点検方法をご紹介させていただきたいと思います!

①フォークリフトのツメの先端が開いていたり、段差がないか?
フォークリフトにツメを取り付けた状態のまま
左右のツメ2本をぴったりと合わせ、下記2点の項目を確認してください。

・ツメの先端に開きがないか
・左右のツメに段差がないか

ツメの先端の開き幅が広かったり段差があると・・・
ツメを荷物に差し込むときにツメがパレットなどに引っかかり
荷物を損傷させてしまったり、転倒させてしまう恐れがあります。

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②フォークリフトのツメに摩耗がないか?
フォークリフトにツメを取り付けた状態のまま
左右のツメ2本をぴったりと合わせ、下記2点の項目を確認してください。

・片方のツメだけ明らかに擦り減っていないか
・厚みを計り、規定値(詳しくはお問合せください)よりも減っていないか確認をする
※メーカーや年式、型式により摩耗限度が異なる場合がございますので、心配な方は一度ご相談下さい

また、ツメが摩耗限度を超えてしまうと・・・
荷役作業中にツメが折れてしまう可能性があり、大変危険です。

③フォークリフトのツメをロックするストッパーピンは大丈夫ですか?

・ツメのストッパーピンでツメを固定し、左右に動かし、大きくガタがないか確認する
・ツメを取外し、下の写真の不良品のように摩耗していないか確認する

ストッパーピンが摩耗していると・・・
ツメがロックできず、そのまま荷物を運搬すると
振動でツメが動いてしまい荷物を落下させてしまう恐れがあり大変危険です。

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ツメはフォークリフトにとって欠かせないものです。
皆様がご使用しているフォークリフトのツメは大丈夫ですか?
実際に使用しているフォークリフトのツメの状態をよく確認をしていただくことをおすすめします。
フォークリフトのツメだけでなく、
フォークリフトのことならなんでもピー・シー・エスにお電話ください!
よろしくお願いいたします。(^-^;)