パワステをオーバーホールしました!|ピーシーエス
皆さまのフォークリフトは元気に走行していますでしょうか?
走るのはもちろんですが、フォークリフトは曲がることも頻繁に行っていると思います。
曲がるための装置を操縦装置といいますが、
そのなかでも重要な部分がパワーステアリングです。
パワーステアリングにはシリンダーがついており、
油圧によって力を伝えることでハンドルが軽く切れ、
フォークリフトはスイスイと曲がることができます。
小回りの利くフォークリフトだからこそ、パワーステアリングは重要な部品となります!
先日、お客様より「フォークリフトの下から何かのオイルが漏れているので見て欲しい」と
ご依頼をいただきました。
まずは下見にお伺いし、フォークリフト各部を良く確認致しました。
他の部分からのオイル漏れは見当たらず、
パワーステアリングのシリンダーからオイル漏れがあり
シリンダーロッドには傷がなかったので、
パワーステアリングのシリンダーのシールの劣化と判断致しました。
そこで今回は、コマツフォークリフト(FG15C-16)の
パワーステアリングのシリンダーのオーバーホールを行いましたので、
ご紹介したいと思います。
コマツフォークリフト(FG15C-16)のパワーステアリングのシリンダーは
フォークリフトの車体の左後ろの下あたりに、前から後ろ方向へ向かって付いています。
メーカーや型式によってパワーステアリングのシリンダーは、
付いている場所が違ったり、シリンダーそのものの
形が違っていたりしますので、良く確認することをオススメ致します。
もちろん、今回のようにとりあえず
「オイルが漏れているから見て欲しい」というご連絡でも大歓迎です。
弊社のサービスマンがお伺いし、お客様のフォークリフトを良く確認させていただきます!
では、早速ですが、
パワーステアリングのシリンダーのオーバーホールに入りたいと思います。
まず、パワーステアリングのシリンダーをフォークリフトの車体から外します。
パワーステアリングのシリンダーの前と後ろの2点が
フォークリフトの車体と連結されていますので、
その2点を外しましたら、パワーステアリングのシリンダーをそっくり取り出します。
そっくり取り出しましたら、
シリンダーケース、ヘッドキャップ、ロッド&ピストンと各部を分解します。
ここからがパワーステアリングのシンダーのオーバーホールの重要な部分です!
ヘッドキャップの内部にある油圧を受けるオイルシールと、
外部からの異物の混入を防ぐダストシールを、
傷や歪みがつかないように慎重に交換します。
次にピストンについているパッキンとOリングも同じく慎重に交換します。
そしてこれからの作業が
パワーステアリングのシンダーのオーバーホールでのもっとも重要な作業です!!
パッキンがめくれないように!気をつけてロッド&ピストンをシリンダーケース内に戻します。
この「めくれないように!」というのがポイントです!
ここまできたら、
フォークリフトのパワーステアリングのシリンダーのオーバーホールもあと少しです!
ヘッドキャップをシリンダーケースに組み付けて、
フォークリフトの車体に元通りに組付ければ、完成です!
おっと!
パワーステアリングのオイルが漏れていたのですから、オイル(作動油)の補給を忘れずに!
このようにパワーステアリングのシリンダーのオーバーホールを行うのですが、
文章では書けないような、コツや知識が伴う作業ですので、
少しでも不安のあるかたは作業されないほうが良いと思います。
そのようなかたはぜひ!
フォークリフトのスペシャリスト ピー・シー・エスへ!
本日のブログは、オートバイの世界選手権 MOTO GPが開幕し、
レースウイークが待ちどおしい
埼玉営業所サービスの鈴木がお届けいたしました!