フォークリフトの点検表には3種類があるんですよ!
みなさん、フォークリフトの点検表には、3種類あるってご存知でしたか?
今回は、その3種類の点検記録表についてご紹介したいと思います。
3種類の点検記録表
1)仕事はじめや運転前に行う点検
◆フォークリフト作業開始前点検(日常点検)
その日の作業を開始する前に行う点検です。
通常、作業開始前点検表を使います。
主にフォークリフトを運転される方が点検しますが、
複数の方で使用している場合、フォークリフトの使用状況を把握するためにも
できれば、同一の人が点検を行いましょう。
【点検内容】
・制動装置及び操縦装置の機能
・荷役装置及び油圧装置の機能
・車輪の異常の有無
・前照燈、後照燈、方向指示器及び警報装置の機能
【点検表】
作業開始前点検表(日常点検表)は、保管する必要はありませんが、
毎日作業開始前点検を行い記録することでフォークリフトの故障や事故を
未然に防ぐ効果が期待できます。
PCSでも▶フォークリフト作業開始前点検表をご用意しておりますよ。
2)月1回行う検査(1ヶ月を越えない期間で実施)
◆定期自主検査記録表(月次点検表)
フォークリフトは月1回の定期自主検査を行わなければなりません。
ただし、1ヶ月以上使用する予定のないフォークリフトに関しては、
点検を行う必要はありません。
※この定期自主検査を行わない場合、50万以下の罰金に処せられます。
【点検内容】
・制動装置、クラツチ及び操縦装置の異常の有無
・荷役装置及び油圧装置の異常の有無
・ヘツドガード及びバツクレストの異常の有無
【点検表】
定期自主検査記録表は、3年間の保管義務が定められているため、大切に保管しましょう。
3)年1回行う検査(1年を越えない期間で実施)
◆特定自主検査記録表(年次点検表)
フォークリフトは年に1回の特定自主検査を行わなければなりません。
ただし、1年以上使用する予定のないフォークリフトに関しては、
点検を行う必要はありません。
この特定自主検査を行わない場合、50万以下の罰金に処せられます。
【点検内容】
・エンジン圧縮圧力、弁すき間その他原動機の異常の有無
・デファレンシャル、プロペラシャフトその他動力伝達装置の異常の有無
・タイヤ、ホイールベアリングその他走行装置の異常の有無
・かじ取り車輪の左右の回転角度、ナックル、ロッド、アームその他操縦装置の異常の有無
・制動能力、ブレーキドラム、ブレーキシューその他制動装置の異常の有無
・フォーク、マスト、チェーン、チェーンホイールその他荷役装置の異常の有無
・油圧ポンプ、油圧モーター、シリンダー、安全弁その他油圧装置の異常の有無
・電圧、電流その他電気系統の異常の有無
・車体、ヘッドガード、バックレスト、警報装置、方向指示器、燈火装置及び計器の異常の有無
【点検表】
特定自主検査記録表は、3年間の保管義務が定められていますので大切に保管しましょう。
2)、3)のただし書きのフォークリフトについては、その使用を再び開始する際は、各自主検査
を行わなければいけないため、注意が必要です。
フォークリフトは自動車の車検制度があるように、労働安全衛生規則によって法定点検が
義務付けられています。
期限内に忘れず確実に実施するようにしましょう。
フォークリフトの定期自主検査(月次点検)・特定自主検査(年次点検)や一般整備の事で
お困りのことがあれば、お気軽にピー・シー・エスまでご連絡ください。